車のような大きな物が盗まれるはずがないと思っている人は意外と多いです。しかし、車が盗まれる可能性はゼロではありません。また、油断して盗難対策をしていない車ほど窃盗犯に狙われやすくなってしまいます。大切な車を盗難から守るためにも、盗難対策について知っておきましょう。
目次
車の盗難対策における基本
盗難対策をしていない車は無防備な状態となり、窃盗犯からターゲットにされてしまいやすくなってしまいます。そのため、まずは車の盗難対策の基本から押さえるようにしましょう。
人目に付きやすい場所に車を停める
車の盗難は運転手が離れる駐車中に行われることが多いです。そのため、車を停めて離れる際には人の目に付きやすい場所に駐車するようにしましょう。自分が車から目を離しても人の目があることで窃盗犯は車に手を出しにくくなります。
キーを付けたまま車から離れない
自販機に飲み物を買いに行ったり、車から降りてタバコを吸ったりなどする際に、すぐに戻るからとエンジンをかけっぱなしにして車から離れてしまう人がいます。また、鍵も開けっぱなしという場合もあります。
そのような車は運転手の一瞬の隙をついて乗り込み、持ち去ることが可能性です。そのため、少しの時間であっても、車から離れる場合には必ずエンジンを切って、鍵を閉めるようにしなければなりません。
盗難防止グッズ活用する
車の盗難が心配であっても、ずっと見張っているわけにはいきません。そのため、目を離している間も車が盗まれないように盗難防止グッズを活用しましょう。
盗難防止グッズを活用することで、窃盗犯が車を盗みにくくすることができます。また、盗難対策をしていることをアピールすることで、窃盗犯に盗みにくそうな印象を与えることができ、ターゲットにされにくくする効果も期待できます。
車の盗難防止グッズ7選
ずっと車を見張っているわけにはいかないため、車の盗難対策では盗難防止グッズを活用する必要があります。ただし、その種類はいろいろとあり、それぞれ使い方や期待できる効果などが異なります。
そのため、どのような盗難防止グッズがあり、それぞれどのような盗難対策ができるのか知っておきましょう。
ハンドルロック
もともと車にはハンドルロックの機能が付いている物もあります。しかし、そのハンドルロックの機能はエンジンをかけると解除されてしまうため、盗難対策の効果はあまり強い物ではありません。
そのため、長い棒をハンドルに固定して、ハンドルを回せないようにする盗難防止グッズのハンドルロックも活用するようにしましょう。ハンドルが固定されていることでタイヤを操作ができなくなり、車を盗むことが難しくなります。
タイヤロック
タイヤロックはタイヤが回転しないようして、車を移動できなくする盗難防止グッズです。大きくて設置が大変ではありますが、それだけ取り外すことや、タイヤロックされたまま盗むことを困難にすることができます。自宅に車を駐車する際や、車を長時間停める場合などに使うと良いでしょう。
盗難防止アラーム
盗難防止アラームは車に異常が起こった際に大きな警報音を鳴らして、周囲に異常事態を伝えてくれます。大きな音で多くの人の注目を集められるため、高い盗難対策の効果が期待できるでしょう。
アラームはもともと車に付いている場合もありますが、後付けすることもできます。そのため、アラームが付いていない場合は、車に取り付けることを検討しましょう。
車カバー
車の盗難対策で意外と効果を得られるのが車カバーです。車カバーをすれば、車の種類や、どのような盗難対策をしているのかは見えません。そのため、窃盗犯は盗める車かどうかの判断ができなくなり、ターゲットにされにくくなる効果が期待できます。
センサーライト
窃盗犯は目立つことを避けています。そのため、駐車場にセンサーライトを付け、車に人が近づいた際にライトが点くようにしておきましょう。
駐車場が明るくなることで窃盗犯が去っていく可能性があります。また、ライトがあれば夜でも犯人の顔が見えるため、防犯カメラも併せて活用することが効果的です。
ナンバープレートロック
車はパーツが盗まれる場合もあります。パーツの盗難ではタイヤやマフラーなどが盗まれることもありますが、意外とナンバープレートを盗まれる被害も多いです。
ナンバープレートを盗まれてしまうと、車の偽装に使われてしまう可能性があり、大きなトラブルに巻き込まれてしまう危険性があります。そのため、簡単にナンバープレートのネジを外すことができなくするために、ナンバープレートロックを使うようにしましょう。
GPS
どれだけ対策をしていても、窃盗犯の手口は巧妙なため、車が盗まれてしまうリスクをゼロにすることはできません。そのため、車が盗難された場合に備えてGPS機能を付けておきましょう。
GPSがあれば車が盗難に遭っても、車の位置を把握することができ、事件の早期解決の効果が期待できます。
車が盗難された場合
いくら対策をしても、車が盗まれてしまう可能性をゼロにすることはできません。そのため、もし車が盗難に遭ってしまった場合には、どのような対処が必要となるのか事前に把握しておき、素早い行動を取れるようにしておきましょう。
警察で盗難手続きをする
車が盗難された場合には、まず警察に盗難届けを出しましょう。もし、盗難届けを出していなければ、盗まれた車で事件や事故などを起こされた際に、自分が責任を問われてしまう可能性があります。
盗難届けを出すには車検証や印鑑、本人確認書類などが必要になります。これら以外の物も提出を求められる可能性があるため、事前に警察に問い合わせて確認しておきましょう。
保険会社に連絡する
車の盗難は保険の対象となります。そのため、任意保険に加入している場合には保険会社にも連絡しましょう。補償の手続きをする際には警察に盗難届けを出した際にもらえる受理番号が必要になります。
一時抹消登録の手続きをする
盗難された車が悪用されないように一時抹消登録の手続きもしておきましょう。一時抹消登録をすることで、その車を一時的に廃車扱いにすることができます。
一時抹消登録は運輸局で手続きを行うことができ、必要書類には車検証やナンバープレート、印鑑証明書、盗難届けの受理番号、印鑑などが必要になります。盗難の場合は車検証やナンバープレートが提出できないため、これらの代わりに理由書を準備しなければいけません。
一時抹消登録の手続きをしない場合
一時抹消登録をしなければ盗難された車を廃車扱いにすることができません。そのため、盗難された車が公道を走れる状態のままとなってしまいます。また、盗難された車の自動車税も請求され続けてしまうことになります。
そのため、車が盗難に遭ったら一時抹消登録の手続きも、なるべく早く済ませるようにしましょう。
盗難車が見つかった場合
盗難された車が見つかったとしても、一時抹消登録をしていればすぐに乗ることはできません。見つかった車に乗るには、車が走れる状態であるかを検査して中古新規登録を行う必要があります。
もし、走ることが難しい状態で車が返ってきた場合には残念ながら廃車の手続きを進めて、車を処分しなければいけません。
大切な車を盗難から守ろう
車が盗まれた場合、見つからないこともあります。また、見つかっても廃車にしなければいけない可能性もあります。
そのようなことを避けるためにも、盗難対策グッズを活用して、大切な車を盗難から守るようにしましょう。