スタートアップ9社による合同入社式の開催
2018年4月2日、都内FiNC大ホールにてスタートアップ9社合同入社式が開催されました。MAMORIO株式会社からは津藤杏理(つとうあんり)と守谷圭祐(もりやけいすけ)が参加し、社会人としての一歩を踏み出しました。
今回の合同入社式を開催する契機をつくったのは、株式会社コロプラ元代表取締役社長であり、個人投資家である千葉功太郎(ちばこうたろう)氏。出資する企業同士でつくったコミュニティ「千葉道場」に参加する企業同士が集い、それぞれの企業にジョインする新入社員たちに入社式という場を設けました。
参加しているスタートアップ企業9社は、業種も入社人数もそれぞれ異なります。ただ、単独での入社式の開催が難しい規模であることは共通です。千葉氏は、スタートアップ企業では同期が少ないことを指摘した上で、「合同入社式が横のつながりをつくれる機会となれば」と入社式に込めた願いを語ります。
MAMORIO増木が伝えたい、“めっちゃラッキー”な環境
代表あいさつの際、MAMORIO株式会社CEOである増木大己(ますきだいき)は “めっちゃラッキー”という言葉とともに、新入社員たちを祝福しました。
増木「今日この場にいることが、“めっちゃラッキー”だと伝えたいです。総勢9名の代表からの言葉を聴けるだけでなく、会社の壁を超えた仲間をつくる機会にも恵まれています」
さらに、増木はスタートアップ企業という業界に自ら飛び込んだ社員の将来性を見据えた、もうひとつの“ラッキー”についても語ります。
増木 「皆さんは他でもない、スタートアップ企業に新卒採用という形で入社しました。スタートアップ企業に入社するということは、自ら機会を創り出していく立場にあるということを意味しています。」
業務のスピードが速く、経験の有無問わずさまざまな挑戦がしやすい場である一方、社会人経験のない新入社員にとってはプレッシャーを感じるシーンも多々訪れるスタートアップ企業。これから経験を重ねるにつれて辛さを感じる局面にも向き合うであろう新入社員たちに、増木は笑いを交えたスピーチでそれらの環境すべてが“ラッキー”というワードを幾度も繰り返し、激励します。
増木 「皆さんには無限の可能性があります。いつか皆さんが創業者になるかもしれませんし、隣に座っている人がパートナーかもしれません」
スピーチの最後、増木は柳生宗矩の言葉を引用しました。 “小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす”。
“合同”という答えを導き出したからこそ出会えた、同期との縁。それは、今この瞬間だけでなく、参加した新入社員たちの今後に大きく影響を与えるものでしょう。
合同入社式に参加できた“ラッキー”な2人が思うこと
守谷「僕たち、会場に到着するのが1番ノリだったんですよ」
MAMORIO株式会社の新しい仲間として入社式に参加した守谷は、笑いながら教えてくれました。時間厳守、スケジュール管理。社会人生活の基本は、すでに身についているようです。
津藤「インターンを経験させていただいたので、今日から始まるという緊張感はあまりないんです。だからこそ今日、入社式という日が大切ですよね」
守谷「緊張がないからこそ気をつけなきゃ、と思います」
学生と社会人。その境界線は一体どこにあるのか?入社式という日がなければ、学生時代のインターンと一見変わらない日々が続いていたであろう2人は、合同入社式での激励の言葉や社会人としての心構えを、終始真剣なまなざしで聞いていました。
式が終わったあと、代表の増木と共に記念撮影をする津藤と守谷はほがらかな笑顔を咲かせました。
津藤「MAMORIOで働けることを、改めて良かったな、と感じました。自分にとても合っているんだと思います」
入社後の抱負を訊ねると、津藤はコミュニケーションに関わる目標を語ってくれました。
津藤「私は感覚を言語にしたいですね。他人に伝えることを意識して、言葉を的確にまとめられるようになりたいです」
大学時代に美術を学んでいた津藤は、そのセンスを活かした業務に携わりながら、今まではできなかった課題に取り組みます。一方、守谷は働く姿勢について語りました。
守谷「軽率にいきたいです。失敗を恐れず、慎重になりすぎず……そのくらいの勢いを持っていたほうが、MAMORIOのスピードについていけるかな、と」
インターン中もスタートアップ企業での自分の立ち位置や仕事の仕方に対し模索してきたからこそ行き着いた抱負。2人はMAMORIOのメンバーとしてどのような動きを見せてくれるのでしょうか。
自分を超えてほしい、新しい大切な仲間たちへ
合同入社式終了後、増木はMAMORIO株式会社として新卒の社員にかける想いを語りました。
増木「MAMORIOは『なくすを、なくす。』というミッションが先行して誕生した企業です。共に働く新卒の社員は、決してお金を稼ぐための駒ではありません」
今回入社する津藤と守谷に対しても、それぞれの強みを考えたポジションや業務を模索している増木。彼らを暖かく見守るとともに、関係性が築けていることを伺わせます。
増木「学生時代とこれからは違うということを胸に、気を引き締めて2人にはがんばってほしい。合同入社式に参加したことが、彼らの起点になれば嬉しいです」
2人にかける期待をにじませたメッセージを贈りつつ、合同入社式を振り返る増木。
増木「そういえば、合同入社式でMAMORIOの社員は笑顔が自然できれいだと褒められたんです。何かの訓練をしているのかって訊かれて(笑)。きっとその理由は、MAMORIOが自然な笑顔でいられる企業だからだと思うんですよね。これからも、そういう環境を共につくりあげていければ、と思います」
スタートアップ企業9社が集うことで実現した合同入社式。そして記念すべき初回の式に参加し、社会人としての歩みをスタートさせた、2人の新入社員。人生に一度の新卒入社と入社式で、彼らが感じ、聴いたことは、今後訪れるあらゆる社会人生活での悩みを解決するマイルストーンとなるでしょう。