MAMORIO初の試みとなるMAMORIO FUDAへのオリジナル印字のワークショップ。あえてMAMORIOに関心のあるユーザーに限定した体験型イベントを企画したのは、いくつかの理由がありました。ユーザーコミュニケーションチームの茂谷詩織が本イベントに込めた想いと当日の様子をレポートします。
自分だけのMAMORIO FUDAを作るワークショップ
2018年7月29日、福岡にてMAMORIO FUDAにオリジナルプリントすることができるワークショップを開催しました。本イベントの対象は、MAMORIOを既に持っているユーザーと、ワークショップ時にMAMORIOの購入を予定している人。「MAMORIOにより愛着を持ってもらうために」という想いから、ユーザーコミュニケーションチームで本イベントを企画しました。
MAMORIOメンバーが事前に準備したデザインテンプレートもありましたが、参加者みずからがデザインしたオリジナルの素材が多く、完成したFUDAは個性豊かなものに。プリントにそこまで時間がかからないこともあり、気軽にオリジナルデザインの作品が作れることに喜ぶ声もあがりました。
自分の所属するコミュニティをイメージして作ったデザインや、FUDAをつけたいアイテムにそろえたデザインなど、一人ひとりのニーズに合ったFUDAが誕生。
参加人数が少ないからこそ、話し合いながらデザインと印字を進めた時間はかけがえのないものになりました。MAMORIOを使うだけでは味わえない“わくわく”を提供したワークショップだったと言えるでしょう。参加者の率直な感想や表情からその成功を感じることができ、とても嬉しく感じました。
愛着を持てるMAMORIOって?その疑問の答えはイベントにあった
課題のひとつとして考えていた「MAMORIOに愛着を持ってもらう」ことの手法として、オリジナルプリントというアイディアが生まれました。MAMORIOに「使うだけではない付加価値をつける」という考えは以前からありましたが、そのための設備や需要の観点から課題が多く、なかなか形にできずにいたのです。
今回「GOODAY FAB DAIMYO」のUVプリンターを利用させていただけたことで、ユーザー参加型のワークショップが実現しました。「GOODAY FAB DAIMYO」は電子工作や手芸など幅広いものづくりに対応するレンタルアトリエで、ものづくりをもっと身近に感じてもらうことの一貫としてワークショップの開催なども受け入れています。
ワークショップの素材となったMAMORIO FUDAは、先月リリースされたばかり。プリントに適した素材やサイズであることもふまえて、買ったばかりの商品を愛着のあるものにしてもらおう、と選びました。
自分だけのデザインになったMAMORIO FUDA。それだけでも愛着を持てる存在と言えるかもしれませんが、MAMORIOのメンバーが直接ユーザーとともに作り上げられるワークショップにすることも、今回のポイントです。
一般的なユーザーサポートの在り方は、何か問題があった時にケアしたり、お客様の発言に対して改善策を考えたりすることが主な仕事でしょう。しかし、今回のワークショップは「私たちからユーザーの皆様に対してできること」を考えて企画を練りました。
ネガティブな状況から生まれる課題に対応するのではなく、ポジティブなアイディアを生んでお客様に価値を創出する。そういったユーザーコミュニケーションの積み重ねも、MAMORIOへ愛着を感じてもらう一つの要因だと捉えています。
共に時間を過ごしたからこそ、意外なニーズを聞けた
ワークショップ当日は、嬉しい“予想外”が満ちていました。例えば、ワークショップを企画した当初、印字するテンプレートとして準備したのはFUDAの一部にプリントするアイコンでした。一方、参加者のほとんどが希望したのは全面プリント。FUDAであることが一見してわからないデザインばかりでした。
オリジナルプリントしたFUDAは「大切な人へのプレゼント」や「会社のPR」など、使う人によってさまざまなニーズがあることもわかりました。そして、「使うだけでなく自慢したくなる」という感想が多く、話題性を生み出す効果があることも嬉しい驚きです。
「あまりに良い出来栄えだったので」と複数購入する人や、ついその場で自分用のデザインを作りたくなってしまったMAMORIOメンバーもおり、終了予定時間をオーバーする事態に。少人数で密度の濃い時間を過ごせたことが、今後の展望にもつながりました。
ワークショップを通じて提案したい、あなただけのMAMORIOづくり
今回のワークショップではFUDAへのプリントを試みましたが、その他にもさまざまなアイディアが出ています。
例えば、MAMORIO用のレザーカバーやアクリル板カバーにオリジナルプリントを施すこともアイディアのひとつ。MAMORIOやFUDAそのものに印字すると、OTAKIAGEで交換してしまうのが残念という参加者のご意見を活かし、本体でなく、カバーをオリジナルデザインにするスタイルも提案できればと考えています。
また、MAMORIOユーザーと会う機会として、定期的にワークショップやイベントを開催し、時間を共に過ごすことを大切にしたいです。今回も同時開催でMAMORIOの事業戦略についてセミナーを行いました。ミッションや将来像をユーザーと共有したいという想いからつくった時間です。
次回のワークショップは2018年秋頃、福岡での開催を予定しています。MAMORIOユーザーと直接お会いし、もっと愛せるMAMORIOを作れる時間を共に過ごせることを楽しみにしています。