車の盗難対策の1つとして、盗難防止アラームを活用する方法があります。アラームは車の盗難対策として高い効果を発揮してくれます。そのため、アラームとはどのような物であるか詳しく知っておきましょう。
目次
車の盗難防止アラームの種類
アラームは車に異常があった際に、大きな音で周囲にその異常を知らせてくれます。そのため、盗難対策として非常に効果的です。しかし、アラームにもいろいろな種類があり、それぞれが持つ特徴は異なります。
どのようなアラームがあるのか、どのようなアラームを選べば良いのか、判断できるようにアラームの種類について知っておきましょう。
また、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのかも把握しておきましょう。
クラクション代用
アラームの中には、車のクラクションをアラームの代用として使う物があります。クラクションを代用したアラームは、通常のクラクションの音と区別するために、音が断続的に鳴ったりなどします。
クラクションによるアラームは、もともと車のセキュリティ機能として付いていることもあり、費用がかかりにくいというメリットがあります。
ただし、車を盗難する前に、クラクションの配線が切断されてしまうと、アラームが鳴らなくなります。そのため、防犯性能は他のアラームと比べると少し低めです。
センサー・アラーム
アラームには異常を検知するセンサー部分とアラーム音を出す部分が一体化した物があります。これらが一体化していることで、配線などの手間が軽減されます。そのため、他のアラームと比べると取り付けが簡単になります。
ただし、取り付けが簡単なため、取り外しも簡単にできてしまうことから、犯人がアラームの取り付けに関する知識を持っている場合、すぐに取り外されてしまう可能性があることに注意が必要です。
また、アラームにはセンサー部分とアラーム部分が分かれている物もあります。これらが分かれていることで、センサーとアラームを別々の場所に設置することができ、設置場所を見つけにくくすることができます。
設置場所が見つけにくいことで、犯人がアラームの解除ができなくて諦めたり、アラームに気がつかずに犯行に及んで警報音を鳴らすなどの効果が期待できるでしょう。
しかし、他のアラームと比べると防犯性能が高くなりますが、センサーとアラームの分離型は高性能な物が多く、値段も高い物が多いです。
盗難の検知方法の種類
アラームが検知してくれる警報音とは、どのようなものか知っておかないと、自分がその異常を車に与えてしまい、誤作動を起こす可能性があります。
そのようなことを防ぐためにも、アラームがどのような方法で盗難を検知するのか知っておきましょう。
振動や傾き
車を盗もうとする際に、窓ガラスを割ったり、ドアをこじ開けたりなどされる場合があります。これらの場合には車が揺れます。
その揺れによる振動をセンサーが検知してアラームが作動します。振動を検知してくれるため、盗難だけでなく、当て逃げやいたずらなどの対策にもなるでしょう。また、牽引して持ち去ろうとされた場合には、牽引のために車は大きく傾くことになります。
その傾きをセンサーが検知して、アラームが作動します。また、パーツを狙われた場合には、車がジャッキアップされることがあります。この場合も車の傾きを検知してアラームが作動してくれるでしょう。
音
振動や傾きなどを検知するセンサーは、車に衝撃を与えないようにされるとアラームが動作しません。
しかし、音を検知するセンサーであれば、鍵を開けようとする音や、パーツを外そうとする音などに反応して、アラームが作動します。どれだけ注意しても、音を全く出さずに車を盗むことは困難なため、高い効果が期待できるでしょう。
電波
電波で人を検知するタイプのセンサーは、車外に向けて電波を発して、その電波に引っかかるとアラームが動作するようになっています。そのため、犯人が車に近づいただけでアラームを作動させることができます。
ただし、車の近くを人が通っただけでアラームが作動してしまうことがあるため、人の多い場所で使う場合には注意が必要です。
車の盗難防止アラームの選び方
アラームにはいろいろな種類があり、それぞれ特徴が異なるため、どのような物を選べば良いのか、悩んでしまうこともあります。そのため、何を基準にしてアラームを選ぶべきか、事前に把握しておくようにしましょう。
まず1つ目は、電源のタイプです。アラームの電源タイプは、車のバッテリーを電源にする物と、電池を電源にするタイプの物があります。
車のバッテリーを使う物は基本的に電池切れの心配をする必要がなく、必要なときにしっかりと動作してくれます。ただし、バッテリーと繋ぐ必要があり、配線が複雑で難しいことが多いです。
電池タイプの物は複雑な配線が不要で簡単に使うことができます。ただし、電池切れに注意しないと、大事な場面で作動しないことがあるため注意しなければなりません。どちらにもメリットとデメリットがあるため、自分に適した方を選ぶようにしましょう。
2つ目は、アラームの音量です。アラームは警報音によって周囲に車の異常を知らせてくれます。ただし、アラームの音量が不十分であれば、警報音が作動しても少し離れると、その音に気がつけなくなってしまう可能性があります。
また、警報音が大きすぎても、誤動作をした場合に周囲に大きな音で迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。そのため、アラームは事前に音量の確認をしたり、音量調節できる物などを選ぶようにしましょう。
3つ目は、サイズです。アラームのサイズを確認しておかないと、設置スペースに困ってしまう場合があります。そのため、自分の車に設置できるサイズであるか、事前に確認しておくようにしましょう。
アラーム以外の車の盗難防止策
アラーム以外にも車の盗難対策に役立つグッズはいろいろとあります。ハンドルロックであれば、棒状の器具をハンドルに取りつて車のハンドル操作を困難にしてくれます。
タイヤロックであれば、タイヤが回転しないようにして、車を移動をできなくすることができます。
車カバーも盗難対策に役立ちます。車体にカバーをかけておけば、犯人は見た目からどのような盗難対策をしているのかを判断できなくなります。そのため、犯行のリスクを把握することができなくて、ターゲットから外れやすくなるでしょう。
また、アラームで車の盗難対策をしていたとしても、盗難対策の基本を押さえていなければ、その効果が十分に得られなくなる可能性があります。
そのため、自動販売機で飲み物を買ったり、コンビニでトイレを借りたりなど、少しだけ車を離れるという場合でもエンジンを切って、しっかりと鍵をかけることや、犯人が犯行に及ぶことができないように人目のつきやすい場所に駐車することなど、車の盗難対策の基本もしっかりと押さえておくようにしましょう。
自宅の駐車場に車を停める際にも油断せず、人の動きを検知して点灯するライトや防犯カメラなどを設置するなどの対策はしておきましょう。
アラームだけでは盗難対策として不十分なため、これらのような他の対策に併せて行う必要があります。
大切な車を盗難から守ろう
車は盗まれてしまうと見つけることが困難なことが多いです。もし、車が見つかったとしても、修理が必要になったり、廃車にしなければいけない状態で返ってくる可能性もあります。
そのような状況を防げるように、アラームや他のグッズを使うなどして、大切な車を守るようにしましょう。