研究員紹介

「絶対的に良いこと」に注力し、課題解決する技術顧問akioがMAMORIOで働く理由

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MAMORIO技術顧問のakioさんは、アプリを開発するための技術を手ほどきする「アプリ道場」運営をはじめ、書籍出版など幅広い活動を続けています。その独自の生き方を支えてきた哲学と、MAMORIOについて考えることを伺いました。 

考えていることを記録し続けて、見えてくる自分自身 

取材中、ふと話が途切れた瞬間スマートフォンを出してEvernoteの画面を繰り出した、akioさん。 

akio 「考えたことは、全てメモしているんです。もともと60,000件あったものを整理して、今は16,000件くらいあります」 

MAMORIO技術顧問のほか、さまざまな企業の開発現場に携わり、自身でもiOSアプリの技術を教える「アプリ道場」を運営するなど、幅広く活躍するakioこと佐藤伸吾さん。 

そうしたさまざまな活動の起点となる多彩なアイディアや多角的な視点は、このような膨大なメモから生まれているのでしょうか。 

akio 「人は7つ以上の項目を記憶できないという説があります()。だから、僕は記録に残すことを大切にしています。頭の中で考えただけでは、考えていないことと一緒だから」 

その結果が、60,000件のノート。日々考えたことを忘れ続ける人よりも、知見やアイディアが拡張されるのは間違いありません。そしてその集積は、akioさん自身と言っても過言ではないのかもしれません。 

akio 「自分自身のことって、一番よくわからないですよね。だから自分のことを深く考えます。ヘルマン・ヘッセの著書【デミアン】にも『どんな人間にとっても、真の天職はただひとつ、自己自身に到達することだ』とあります。何を望んでいるか、何を考えているのか自分と向き合う中で見つけていくことが、答えにつながると思います」 

いくつもの考え方の引き出しを持つakioさんの根源となる、過去のエピソードも伺いました。 

The Magical Number Seven, Plus or
Minus Two: Some Limits on Our Capacity for Processing Information」by George A. Miller 

とにかくゲームがしたかった少年時代から、アイディアを軸として今へ 

akio 「プログラミングにのめりこんだのは小学3年生のころです。ゲームにはまりすぎて成績も視力も下がってしまい、親にファミコンを取り上げられてしまったんです。そのとき、プログラムでゲームが動いているということを知り、“じゃあ自分でゲームを作ろう”と学び始めました」 

その後、ゲームを作ることにのめりこみ、一時は自身の作ったゲームをイベントで販売していたこともあるそう。ゲームへの情熱が、akioさんの技術を築いてきた礎だったのです。 

akio 「数社で働いた後、フリーランスになりました。フリーランスになった理由は、ブレイクダウンされたものが降りてきてそれに取りかかるだけではない働き方を選びたかったからです。共に働く人や、場所。あらゆる選択肢を、狭めたくなかった 

そう語るakioさんは、広がり続ける選択肢の源に“アイディア”を持っています。その想像力や戦略性は、生まれながらのものだったのでしょうか? 

akio 「小学校では、新聞係や放送委員に所属していました。隣の中学校にインタビューに行ったり、ドラマ仕立ての企画放送をゲリラ的に放送したり……内容によっては先生に怒られることもありましたね(笑)」 

akioさんにとって、作りたいものが生まれてくることとそれを実行に移すことは、とても自然なことだったようです。 

akio 「小学生の頃から思いついた商品やサービスのアイディアを書き留めることもよくありました。今、新製品のプロモーション案などを提案することに積極的なのも、そういう一面が出ているからかもしれません」 

「絶対的にいいこと」を、逆で考えて判別する 

職種やスキルに囚われず、解決に導くアイディアや考え方を提供するakioさんの働き方は、多岐にわたる課題を抱えるベンチャー企業で重要なピースとなっています。 

プログラミングの高いスキルを持ちながらも、それにこだわることのない自身のポジションの捉え方が独特です。 

akio 「プログラミングはあくまで手段のひとつだと考えています。何か実現したい目的があった時、それを効率化するための手段としてコードがある。コストやスピードの観点から見て最適だったときはコードを書けばいいだけであって、必ずしもそれが答えとは限らないですから」 

その考え方ができるのは、“作りたいもの”や“作るべきもの”が明確にあるから。 

学生時代、ゲームを作ることに注力してきたakioさんは、その後仕事でゲームを作ることはありませんでした。 

akio 「MAMORIOの『なくすを、なくす。』というミッションは、“絶対的にいいこと”です。逆で考えたらとてもわかりやすいですね。『あ~、世の中から紛失という事象をなくしちゃったよ〜』と後悔する人はまずいない。紛失という事象をなくすことは、誰にとっても良いこと。だからやる意味があります」 

akioさんは “ユーザーが後悔しない”ものに携わることを意識してきたと言います。 

akio 「たとえば、ソーシャルゲームだと『今日課金しちゃった』、『やりすぎちゃった』と後悔する人もいるでしょう……だから、仕事で作ることは選ばないんです」 

“絶対的にいいこと”は、考えてみると意外と少ないものです。そんななかでakioさんも納得したミッションが、MAMORIOにはありました。 

akio 「MAMORIOがいつかインフラに……それこそ、なかった時代を思い出せないようなものになることを期待しています」 

『なくすを、なくす。』という課題に興味を持ってほしい 

MAMORIOで働きたいと願う人について何を期待するかお伺いすると、「難しいですね」と前置きしたうえで、印象的な考えを教えてくださいました。 

akio 「誤解を恐れず言うならば、『MAMORIOに入りたい』と思ってほしくない。それよりも『なくすを、なくす。』という課題に興味を持ってほしい。労働条件や社名のブランド力に惹かれるのではなく、課題意識に共感してほしいな、と思います」 

本質を見極め、働くフィールドを判断する。それはまさに、akioさんの働き方を決めてきた根幹の考え方でもあるのでしょう。 

akio 「MAMORIOに携わりたいのならば、技術の高さより全体を俯瞰できる視点のほうが大切かもしれません。コードを書くだけでなく、機能の提案なども楽しんでできるような人と共に働ければ嬉しいですね」 

新しい何かを提案することやスキルに依存しない行動を起こすことには、意志が必要です。その意志は、きっと自分自身と向き合うことによって見出せるのでしょう。 

MAMORIOでは、分野を問わず多角的な視点でミッションに取り組んでいく意志のある、未来のメンバーをお待ちしています。 

 

世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」について

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