もし、車に盗難対策をしておかないと、パーツの盗難に遭ってしまう可能性があります。特に、高価なホイールは狙われやすくなっています。
盗難対策にはいろいろな方法がありますが、ロックナットもその方法の1つです。大切なパーツを守るためにも、ロックナットについて知っておきましょう。
目次
車のパーツの盗難防止策
車は盗難対策をしておかないと、被害に遭うリスクを高めてしまう可能性があります。その盗難対策を行うには、基本をしっかりと押さえておかなければなりません。
まず基本の1つ目は、車は人の目につく場所に停めるということです。人目のない場所に車を停めてしまうと、犯人は誰にも見つかることなく盗みの作業ができてしまいます。そのため、車は人通りが多く、人目につきやすい場所に停めるようにしましょう。
2つ目は、盗難防止グッズを活用することです。車を盗難から守るには、人目につきやすい場所に停めることが重要です。
しかし、人目につきにくい場所に停めなければいけない状況もあります。そのような場合には、盗難の被害に遭わないためにも、盗難防止グッズを活用しましょう。
盗難防止グッズにはロックナット以外にも、セキュリティアラームやドライブレコーダーなどがあります。これらを付けておけば、不審者が車に近づいたり、触れたりなどしたときに警告音を鳴らすことや、犯人の顔を撮影することができます。
自宅の駐車場の場合はセンサーライトや防犯カメラなどもおすすめです。センサーライトは人を検知して点灯してくれるため、アラームと同様に犯行を妨げたり、防犯カメラはドライブレコーダーと同様に犯行の証拠映像を残すことができます。
盗難防止に役立つロックナットとは?
通常のナットは工具があれば簡単に外すことができますが、ロックナットは専用のソケットでないと外すことができない仕組みとなっています。そのため、ホイールのナットのうち、1つだけでもロックナットにしておくことで、ホイールの盗難から守ることができます。
ロックナットの選び方
ロックナットにはいろいろな種類があり、それぞれが持つ特徴も異なります。また、その特徴は防犯性能に関わる部分でもあり、選ぶ際の重要な判断材料にもなります。
そのため、どのようなロックナットを選べば良いか判断できるように、選び方のポイントを自然に把握しておく必要があります。
まず1つ目に形状に注意しましょう。ロックナットの座面には、球面型や平面型などのいろいろな形状があります。
もし、座面の形状がホイールの形と一致していないと、正しく固定ができません。また、無理に座面の合わない物を使ってしまうと、ホイールを傷めてしまう原因となってしまいます。そのため、事前にホイールに合う形状をしているか確認する必要があります。
2つ目は、サイズです。ロックナットにはいろいろなサイズがあり、ネジの直径やネジ山のピッチなどが異なります。
もし、サイズがホイールが合っていない場合も、ホイールを正しく固定ができなかったり、傷めてしまう原因となってしまいます。そのため、あらかじめサイズの確認しておくことも重要です。
ロックナットの使い方
ロックナットを締めたり、外したりする際には、専用のソケットが必要になります。専用のソケットがあれば、使い方は通常のナットと大きな違いはありません。
ただし、ロックナットを上手に使うには、いくつかコツやポイントがあるため、それらを押さえておくようにしましょう。
ロックナットの締め方
ロックナットを締める際には、片側から順番に締めるのではなく、締めた場所から対角の位置にあるナットを締めるようにしましょう。
もし、片側から順番に締めてしまうと、一方に力が偏ってしまい、締め方に緩みができる原因となってしまいます。
また、ナットは1つずつしっかりと締めていくのではなく、まずは全てのナットを軽く締めるようにして、対角順で徐々に強く締めていくようにしましょう。これも力の方よりを避けて、緩みを防ぐためです。
ロックナットの外し方
ロックナットの外し方は、通常のナットを外す方法と変わりはありません。ただし、ナットやソケットが特殊な形をしているため、これらがうまく噛み合っていることを確認してから外しましょう。
もし、これらが噛み合っていなければ、ソケットやナットが破損する原因となってしまいます。
ソケットを失くした場合
ロックナットを使う場合には、ソケットを失くさないように注意しなければなりません。それでもソケットを失くしてしまったという場合には、いくつかの対処法があります。
まずは、メーカーから取り寄せる方法です。まずはソケットを取り寄せるという方法です。購入時に、メーカーにユーザー登録をしておくと、ソケットを取り寄せることができます。
ただし、その際には保証書やキー番号などが必要になります。そのため、購入時にはソケットを失くした場合に必要となる物を確認しておき、大切に保管しておきましょう。
もし、保証書がなかったり、キー番号がわからなくなったりなどして、ソケットの取り寄せができない場合もあるでしょう。そのような場合には、販売店や専門店に相談しましょう。
販売店や専門店には多くの種類のソケットが準備されているため、キー番号がわからなくても外してもらえる場合があります。
また、あまりお勧めはできませんが、強引に外すという方法もあります。急ぎでロックナットを外す必要がある場合には、無理に外すしかありません。
小さなサイズのソケットを無理やりねじ込んでナットを回したり、角の潰れたナットやボルトなどを外す工具を使うなどすれば、外せないことはありません。
ただし、これらの方法はロックナットも、ホイールも、破損する可能性が非常に高いです。そのため、あくまでも緊急事態の最終手段と考えておきましょう。
ロックナット以外の盗難対策
車はホイール以外も盗難から守る必要があります。他のパーツも盗難から守るためには、他の盗難対策も併せて行っておく必要があります。
まず、簡単にできる盗難対策として、車カバーがあります。車カバーをすれば、車体が見えなくなり、窃盗犯はどのような盗難対策がされているかを確認できなくなります。そのため、ターゲットにできるか車であるか判断できなくなり、狙われにくくなるでしょう。
また、盗難対策を意識していることをアピールすることもできるため、窃盗犯からターゲットにされにくくなる効果も期待できるでしょう。
セキュリティアラームも効果的です。車のセキュリティアラームは、不審者が近づいたり、パーツを盗むためにジャッキアップされたときの車体の傾きなどを検知して、警報音を鳴らしてくれます。
大きな音が鳴ることで、周囲に異常があったことを知らせてくれるため、窃盗犯に狙われたとしても、犯行を未遂に終わらせられるでしょう。
ただし、異常の検知方法は製品ごとに異なるため、どのような状況でアラームが作動するのか、事前に把握しておく必要があります。
また、ドライブレコーダーも盗難対策に効果的です。ドライブレコーダーには、停車中で、誰も乗っていなくても、車に異常を検知した際に録画をしてくれる物もあります。
そのため、もし盗難の被害に遭ったとしても、ドライブレコーダーが犯人の顔が録画されていてば、事件の早期解決に役立つことがあります。
大切な車を盗難から守ろう
それだけ盗難対策をしても、被害のリスクをゼロにすることはできません。また、被害に遭ってしまった場合には泣き寝入りしなければいけないこともよくあります。そのため、できる限りの対策をして、大切な車を盗難から守りましょう。