通帳を紛失すると、不正利用されてお金を勝手に引き出されてしまう可能性があります。
このページでは、ゆうちょ通帳を紛失した際に今すぐするべきことと、通帳を再発行する方法についてご紹介します。
通帳から不正に引き出されたお金は戻ってくるのか、どのような場合にどのくらいの金額が戻ってくるのかについてもご説明します。
通帳を紛失するのを防ぐ対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ゆうちょの通帳を紛失したらまずは連絡
ゆうちょの通帳を紛失した時にまずすべきことは、ゆうちょへ連絡して、紛失した通帳での取引を停止することです。
すぐに下記のいずれかに連絡しましょう。
- カード紛失センター
- お近くのゆうちょ銀行
- お近くの郵便局の貯金窓口
カード紛失センターは下記の通りです。
カード紛失センター:0120-794-889
通帳は大事なものではありますが、すぐにお金が使われてしまうということはないので、まずは落ち着いて連絡しましょう。
「通帳がない」と思ったら、まずは冷静に利用停止の手続きをしましょう。
■関連記事:
紛失したゆうちょ通帳を再発行する方法
ゆうちょの通帳を再発行する方法についてです。
身分証明書など必要なものを持って窓口へ行き、再発行請求書を記入すれば手続きは終了です。
下記に再発行で必要なものや、再発行の手続きができる場所をご紹介します。
再発行に必要なもの
ゆうちょ通帳を再発行する際に必要なものは下記の通りです。
- 印鑑
ゆうちょ通帳に登録してある印鑑です。
- 身分証明書
運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードなどです。
顔写真のない証明書の場合は、追加で他の証明書の提示が求められます。
他の証明書を用意できない場合は、公共料金の領収証書などでも代用可能です。
- キャッシュカード
記号番号を確認するために必要です。
しかしキャッシュカードがなくても窓口で記号番号を調べてもらえるので、なくても問題ありません。
- 手数料
紛失・盗難に伴うカード・通帳等の再発行には1枚(冊)につき1,100円(税込)の手数料がかかります。
本人が窓口へ行けない場合は、代理人に委任することができます。
この場合、上記の必要な書類に加え、代理人に委任したという内容の委任状が必要になります。
各種委任状は、下記のゆうちょのページにあるもの利用してください。
https://www.jp-bank.japanpost.jp/tetuzuki/ininjo/tzk_inj_index.html
再発行の手続きができる場所
ゆうちょ通帳の再発行手続きができる場所は下記の2カ所です。
- ゆうちょ銀行
- 郵便局の貯金窓口
どちらでも再発行の手続きができるので、お近くのゆうちょ銀行もしくは郵便局の貯金窓口へ行きます。
下記の貯金営業時間内でないと再発行の手続きができないので注意が必要です。
貯金営業時間:9:00~16:00
不正利用について
自宅に入った空き巣によって通帳が盗まれ、不正にお金を引き出される事件が発生しています。
一緒に保管していた印鑑が盗られていなくても、犯人によって通帳裏表紙の副印鑑の印影から印鑑を偽造されてしまうこともあります。
通帳のみが盗まれた場合でも、印影から印鑑が偽造されて、お金を引き出されることもあるのです。
通帳から不正に引き出されたお金は戻ってくる?
通帳が不正利用されて、お金を引き出されて使われてしまった場合、そのお金はどうなるでしょうか。
第三者が通帳を使ってお金を不正に引き出した場合、預金者保護法に基づき被害額の全額または一部が補償されお金が戻ってきます。
不正利用に気づいたらすぐに銀行へ連絡し、警察に被害届を出しましょう。
本人に過失がない場合は全額戻ってきます。
しかし「通帳と銀行印をセットで保管してしまった」など本人に過失がある場合、戻ってくるお金は被害額の75%となります。
通帳を紛失して放置すると大変
通帳を紛失して「お金はほとんど入ってないからいいや」と放置していると後々困ることになります。
それほど大きなお金が入っていなければ、今はあまり問題ないかもしれません。
しかし不正利用された場合や、自分が死亡して相続が起きた場合に大変です。
このように第三者が関わることになった時、通帳を放置していると面倒なことになります。
自分だけの問題ではなくなることがあるので、手続きをしておきましょう。
通帳の不正利用を防ぐ対策
通帳を紛失するのを防ぐ対策をご紹介します。
通帳と銀行印は別の場所に保管する
通帳と銀行印は別の場所に保管しましょう。
便利でも、通帳と銀行印をセットで保管することはやめましょう。
通帳と銀行印がセットにしてあったら、泥棒の思うツボです。
通帳と銀行印はすぐにセットで手にとれる場所には置いておかずに、別の場所に保管しましょう。
印鑑に「○○銀行印」というようなメモをするのもやめましょう。
銀行ごとに印鑑を分けておく方がセキュリティは高くなりますが、わからなくなってしまうのでメモをするくらいなら「これは銀行印だ」とわかるもの一つで管理するのがおすすめです。
苗字や住所が変わったらすぐに手続き
結婚して苗字が変わった時や、引っ越して住所が変わった時にはすぐに手続きをしておきましょう。
名義が異なると、万が一紛失して不正利用された時にすぐに手続きができません。
長く使用していない通帳がないか確認する
古い通帳に印影(副印鑑)が貼り付けられている場合は、副印鑑をはがしておくことをおすすめします。
また長い間お金が動いていない口座は、郵便でお知らせがきて銀行が止めることがあります。
その時に宛先が不明だと口座が休眠扱いになり、取引が停止され復旧にかなりの手間がかかってしまいます。
■関連記事
まとめ
ここまで、ゆうちょ通帳を紛失した際に今すぐするべきことと、通帳を再発行する方法についてご紹介しました。
通帳を紛失すると、不正利用されてお金を勝手に引き出されてしまう可能性があります。
ゆうちょの通帳を紛失した時には、まずゆうちょへ連絡して、紛失した通帳での取引を停止しましょう。
通帳を不正利用された場合、本人に過失がない場合は全額戻ってきますが、本人に過失がある場合は戻ってくるお金は被害額の75%となります。
ぜひ今回ご紹介した通帳を紛失するのを防ぐための対策を実践して、通帳の不正利用を防ぎましょう。