研究レポート

世界の落とし物事情を徹底調査!落とし物を届けるとマズいことになる国はどこだ

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落とし物を見つけたら、遺失物センターや警察に届ける? いやいや、その考え、他国ではちょっと甘すぎるかもしれません。場合によっては、その親切心が、あなたの身を危険にさらすかも……

世界の人に調査してわかったワールドワイドな落とし物事情を、落とし物防止法と一緒にご紹介します。

落とし物を見つけた、さてどうする? 世界の人に聞いてみた

先日、駅に併設されたショッピングモールのトイレでスマートフォンの忘れ物を発見しました。「せまい空間だし、盗まれる危険性は少ないか」と一度は置いて出たものの、落とし主らしき人の姿も見当たらず。

さて、同じ状況ならあなたはどうしますか?

今回は、海外に在住中、または在住が経験ある方にアンケートを実施し、落とし物に対する世界各国の行動やエピソードを教えてもらいました。

 

警察が遺失物を預からない? 世界の人が落とし物を無視するワケ

落とし物が見つかる確率は、「落とし物を見つけた人がどう対処するか」が大きく関係します。

日本では「落とし物を見つけたら届け出る」という発想の人が多そうですが、他の国では落とし物を見つけたとき、どのような行動を取るのが一般的なのでしょうか?

遺失物センターなんて無いし届け出ない 謝礼が出そうなら話は別―中国

中国在住のAさんは、「落とし物が戻ってくることはない!」と断言。警察に届けるという習慣もあまりなく、遺失物センターという存在もあまり一般的ではないのだそうです。

ちなみに、落とし物を届けた本人に謝礼金が支払われるケースはあるため、身元を確認できるカードが入った財布などを落とした場合は、ごくまれに現金以外を届けに来る人もいるのだとか。

いずれにしても、落とし物は届けるものでも、見つかるものでもないという考えが一般的です。

届けると「盗んだ」ことになるかも 無視を決め込む―カナダ

カナダの場合、落とし物を日本のように届けると「盗んだ」と言いがかりをつけられるケースもあるというカナダ在住のLさん。基本的に金銭的な価値のある落とし物は無視したほうが安全なのだそうです。

真相は明らかではないにせよ、Lさんはタクシーの運転手が道に落ちている財布をスッと拾って去っていくシーンにも遭遇したことがあるそう。

落とし物を届けることと盗むことは、見かたによっては紙一重になるということですね。

警察が遺失物を預からない 届けても、その場で破棄されることも―イギリス

イギリス在住のSさんも、基本的に落とし物は戻ってこないと教えてくれました。

警察による遺失物の預かりは、一部を除き非対応。落とし物を発見して届けたとしても、警察がその場で破棄してしまうことすらあります。例えば銀行カードなどは、二次被害を防ぐ目的で破壊されるそうです。

落とし物が手元に戻るルートは、ほぼ残されていないのかもしれません。

「届ける」ではなく「置いておく」のがグローバル・スタンダード

そのほか、多くの国で一般的と教えてくれた対処法は「目立つところに置いておく」というものです。特に、衣服や手袋など金銭的な物品でない場合は、探しに来た人が見つけられるように配慮して置いておきます。

イギリスでは「信号のポールに落とし物と思しきネクタイが結んであった」という、ちょっとおしゃれなエピソードもありました。

 

どこにでも親切な人はいるもんだ。落とし物にまつわる世界の“神対応”

これまで見てきたとおり、世界では「落とし物を見つけても、積極的には届け出ない」というのが一般的な行動のようですね。

一方で、人によっては、落とし物を見つけた場合に親切な対応をしてれるケースもあります。世界の街角で見かけた、落とし物に関する“神対応”のエピソードを聞いてみました。

地元のFacebookグループに投稿 財布は無事持ち主へ―ニュージーランド

落とし物の財布を見つけたSさんは、地元のFacebookグループに情報を投稿。その情報を見つけた持ち主の本人と連絡がつき、無事に直接財布を返すことができました。

Facebookグループを活用した落とし物の情報シェアのケースはいくつかの国で見受けることができ、個人同士の信頼と善意の行動によって落とし物が見つかるケースに結びついています。地元に根付いたSNSが機能している国ならではの文化ですね。

発車してすぐにバスが停止 忘れた傘を手渡すため―シンガポール

シンガポールで働くKさんは、乗車したバスで、傘を忘れた女性に出くわしました。バスは傘を乗せたまま発車したものの、女性のアピールに気がつき停車。無事に傘は女性の手元に戻ったそうです。

こうした個別の対応をしてくれる余地が残されているなら、すぐに落とし物に気がつけば戻ってくるチャンスがありますね。

日本人の落とし物には特別対応? メディアで報道することも―台湾

台湾在住のGさんが教えてくれたのは、「台湾の人は日本人の落とし物を見つけると届ける傾向がある」という興味深いエピソード。地元メディアでは日本人の落とし物を届けたケースについてニュースとして取り上げることもあるそうです。

「日本人を好きな人が多い」「落とし物を届ける文化のある日本と近い文化を持つことを強調しているのかもしれない」と分析するGさん。台湾で失くしたものを現地の人が見つけてくれた、という“神対応”のエピソードが日本で話題になる日も近いかも。

 

世界が実践する“落とし物防止法”はコレ! 対策なんてしない国も

“鳴りモノ”でスリを防止―フランス

Cさんは「フランスはスリが多い」ということを前提に落とし物防止をすることを教えてくれました。引っ張られても切れない強度のバッグをたすき掛けにするなど、体からモノが離れないための注意を払ったうえで、音の鳴るグッズを持ち物につける方法も効果的だと言います。Cさんが日本からの土産として鈴のついたストラップをフランス人に渡したところ、防犯のためにつけたいと喜ばれたそう。落とし物防止と盗難防止の方法は、地続きにあるようです。

持ち物は少なく、管理できるモノだけ―アメリカ

アメリカでは「落とし物をするほどたくさんのモノは持ち歩かない」と笑うRさん。自分が必要な最低限のものだけ持ち歩いていると、落とし物には困らないと教えてくれました。また、チェーンのついた財布など物理的に落ちないアイテムを選択する人もいると紹介してくれたうえで、「そういえば日本人はよく落とし物をするよね」と加えていました。確かにそうかも……。

正直、考えたこともなかった―アジア各国

各国で落とし物を防止する特別なアプリやアイテムについては有力な情報がなく、むしろ印象的だったのは「落とし物を防ぐということを考えたこともなかった」という意見。

アジア圏の各国に長期滞在をした経験のあるOさんは、「大切なものは絶対に手放さない。そうでないものは、落としたらそれはそれで気にしない」という格言をくれました。「落とすってことはね、そんなに大切じゃないのさ。生きていればいいじゃん」と。

こんな本質的なメッセージをいただけるとは……。数多くの落とし物をしてきた筆者ですが、魂が浄化されたような気分でした。

 

“落とし物が返ってくる国”は、やっぱりちょっと特殊

さまざまな国のエピソードや事例をご紹介してきましたが、そんな各国在住の方から見た日本は「落とし物が返ってくる国」というイメージが強いそうです。そもそも落とし物を届けるという文化が国民に根付いている時点で珍しいという評価が多く、日本の美徳とも言えるかもしれません。

2020年東京オリンピック開催を射止めた滝川クリステルさんのスピーチでは「もし何かを落としても、きっと戻ってくるでしょう」という例が、日本を象徴するおもてなしの一面として語られました。海外の事例やエピソードを振り返ると、改めてその意味を再認識できますね。

落とし物への対処や考え方は、国の文化や規定によって幅広いようです。それぞれの考え方を理解したうえで、一人ひとりが落とし物をしないような意識を作っていきたいものです。

今回アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。

 

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