2021年12月15日、クローズドイベント「本気でMAMORIOについて語り合う会」が開催されました。MAMORIOのヘビーユーザーと社員を交えた意見交換会の開催は、MAMORIO初の試みです。本記事では、イベントで交わされた熱いセッションの一部をレポートします。
MAMORIOユーザーと社員の初交流イベントを開催
落とし物のリードカンパニーとして、紛失防止に役立つプロダクトやソリューションの提供を続けてきたMAMORIO。私たちは、小型化や機能開発といった技術面の開発もさることながら、日本発のプロダクトだからこそ実現できる手厚いユーザーサポートもサービスの「柱」と認識しています。
その一環としてこれまでもユーザーさん向けのアンケートやユーザーインタビューを行ってきましたが、「ユーザーさんの声をよりダイレクトに開発に役立てたい」という想いから、今回はユーザーさんと社員が直接語り合う会を開催しました。
MAMORIO初の試みとなる、ユーザーさんとのオンラインセッション。第一回のゲストとしてお時間いただいたユーザーさんは、皆さんMAMORIOを愛してくださっている方々です。
参加ユーザーさん
※あいうえお順
木谷さん
友人から初期ロットのMAMORIOをプレゼントされたのが利用のきっかけ。MAMORIOのユーザーサポートに信頼を置いている。趣味はダイビング。
木村さん
誌面にグッドデザイン賞受賞の掲載があったことでMAMORIOを知った。趣味は音楽、お酒、マラソン。年に数回フルマラソンを走る。
新沼さん
2014年のβテスト時代からMAMORIOを知っており、現在は家族ぐるみで愛用している。趣味はツーリングで、奥様との出会いもバイクの旅先だったとか。
森さん
MAMORIOをあらゆるものの位置管理に利用し、その数は最大数の20個。ツーリングや旅先での写真撮影が趣味。コンピュータへの造詣も深い。
MAMORIO社・参加メンバー
使い倒してわかった、MAMORIOの魅力と上手な使い方
新沼さん
「なくす前に通知する」というMAMORIOの基本的な機能が一番気に入っています。他の類似商品も試してみたのですが、MAMORIOが一番頻繁に通知してくれると感じました。なくしたあとに探す機能ももちろん大切ですが、なくさないに越したことはないですから。この頻繁な通知が、MAMORIO最大の魅力だと思います。
森さん
私はMAMORIOの小ささや薄さに惹かれました。趣味がバイクということもあり、できるだけ持ち物は少なく、サイズをコンパクトにしたいんです。とくに財布はポケットに収まるのが理想的でして。そういう観点から比較したとき、MAMORIOほど用途に合ったコンパクトなサイズ感の商品って、なかなかないんですよ。
木村さん
最近のアップデートだと、充電可能になったことがありがたいです。電池切れのまま放置してしまって痛い目を見たことがあるので、より使いやすくなったと思います。
木谷さん
あと、ユーザーサポートが行き届いているとも感じますね。製品について疑問に思ったことをSNSでつぶやいたら、間髪入れずに公式アカウントからフォローがありました。機能改善について意見を送ったとき、該当する機能のアップデートを報せるメッセージをくださったのも印象的でした。
では、実際にMAMORIOが役立ったエピソードはありますか?
木谷さん
宿泊先で財布を置いてきてしまったのですが、移動中にMAMORIOの通知で気づいて引き返すことができました。また、忘れたのが引き出しの中だったのですが、宿泊先のスタッフさんも一見したときは気づかなかったそうです。もしもMAMORIOがなかったらそこにはないと判断されていたかもしれないと思うと、一大事を避けられてほんとうに良かったです。
森さん
実は私も旅先でMAMORIOに救われたことがあります。ツーリングで訪れた宿泊先の食堂にバイクの鍵を置き忘れ、「カメラで探す」機能を使ってなんとか見つけ出しました。バイクを置いて帰らなければならないかと冷や汗をかきましたが、無事帰れましたよ。
MAMORIO愛ゆえに言う!改善すべき点はコレ
木村さん
私はふだん複数のメガネを利用していて、いろいろな場所でつけたり外したりするんです。どこに置いたのか忘れてしまうことが多いので、メガネにつけられる形状のMAMORIOがあるとありがたいな、と思いました。
森さん
私からは今ある商品についての質問なのですが、強度をより強くすることはできますか? 電池交換の際にプラスチックが割れてしまうことがあって……。
森さん
その頻度であれば、充電のストレスはないと思います。いまMAMORIO CARDは月1回程度充電していますが、ルーティン化してしまえば問題ありません。
新沼さん
実は私も子どもに踏んづけられてMAMORIOを壊してしまったことがあるので、森さんの話に共感しました。多少サイズ大きくてなっても、耐久性や防水機能などをもったMAMORIOという選択肢があってもいいのかもしれませんね。
新沼さん
他アプリとの連携に可能性を感じます。
LINEのように常時開かれやすいアプリや、各自治体の防災アプリなどと連携することで、ユーザー数が多ければ多いほど見つかるMAMORIOの強みを引き出せるのかな、と思います。というのも、地方在住のMAMORIOユーザーとしては、すれ違い件数がもう少し増えてほしいな、と。(注:MAMORIOは他のユーザーとすれ違い情報から紛失物の位置を把握することも可能)
よりMAMORIOで見つかりやすい社会にするためには、アプリのダウンロードや開く手間を解消する工夫も必要かと思いました。
木谷さん
少し視点の異なる意見ですが、MAMORIOを介して落とし物を見つけてくれた人に感謝の気もちを伝えるような仕組みが生まれるといいなと思います。
他の人の落とし物を見つけて届け出ると、意外と交番での手続きが面倒だったり、相手に不要な気を遣わせてしまったりするんですよね。こういった部分の課題を解決すれば、より拾われやすい、落とし物が見つかりやすい社会につながるかもしれません。
木村さん
加えて、盗難などの抑止力としてMAMORIOが役立つといいなという願いもあります。木谷さんの意見と逆の視点ですが、防犯のためにつけられている監視カメラのように、MAMORIOが見守っていることで盗みづらくなる、というか……。
MAMORIO代表と開発責任者が語る「紛失防止タグの未来」
そして、ソフトウェア面では毎日開きたいと思えるアプリを目標に、ユーザー間のコミュニケーションを促すような仕組みを作りたいです。
これまで紛失物防止タグは市場ニーズがあるのかすら疑問視されてきましたが、大手企業の商品が出たことで、改めて落とし物は世界規模の課題だということが認識されたとも言えます。そのうえで「なぜMAMORIOなのか」という問いと向き合いながら、ユーザーさんにご満足いただける改善を進めていきたいです。
これからもMAMORIOにしかできない熱の伝え方、ユーザーさんとの向き合い方を模索していきますので、よろしくお願い致します。
編集後記
本レポートで取り上げたのはイベントで交わされたセッションのほんの一部です。当日はユーザーさんから質問や意見が相次ぎ、フリーセッションタイムは非常に充実。また、終盤はMAMORIO側から開発秘話や一足先の新作発表など、参加ユーザーさんのみに向けたコンテンツも用意し、あっという間の1時間半が過ぎました。
本イベントを企画したMAMORIO編集部の宿木は、MAMORIOユーザーさんとメンバーが機能改善について熱く語り合う姿を見て、MAMORIOは本当に愛されているプロダクトなんだな、と痛感しました。
また、イベント終了後、参加ユーザーさんから届いたメールには、「このままMAMORIOらしさを貫けば、トップランナーでいられるはず」というエールや、「今度はぜひオフィスに伺ってお話できれば」という温かい言葉も。ユーザーさんとともにプロダクトやサービスを作り上げていくことの大切さを、改めて感じました。
ユーザーさんと向き合いながら落とし物のリードカンパニーとして成長していくMAMORIOを、今後ともよろしくおねがいいたします!
(イベント企画・レポート執筆:宿木雪樹)