ユーザー活用事例

遺失届の提出は10回超。“失くす”に慣れた私が、MAMORIOユーザーのみんなと財布を“見つける”まで

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POS/決済端末の研究団体の代表を務める小林佑治さん。これまでの人生で警察に提出した遺失物届けは10枚をくだらないという猛者です。

いつものように、ちょっとした油断から、団体活動に絶対必要な決済用のカードが詰まった財布を落としてしまいました。頼みの綱は財布につけたMAMORIO。しかし肝心なときにBluetoothがオフで位置情報をつかめず……。諦めかけたそのとき、MAMORIOユーザーみんなの力で財布を見つけ出すことに成功しました。

自分で探せなければ、みんなに頼る。MAMORIOのそんな使い方を紹介します。

「次の日は旅行の予定が……。いつもどおり最悪のタイミングで財布をなくしました」

遺失物届の提出は慣れたもの どうにかしたくて「MAMORIO」を手に取った

紛失時の状況を説明する小林さん

気がついたら、ない。その「ヒヤリ」を何度となく経験してきました。

高校時代には何回も定期入れを落として警察署や交番に問い合わせを繰り返していましたし、携帯電話を失くして代替機を取り寄せたり、財布も何度も失くしました。紛失物に関するエピソードは絶えません。

社会人になってからショックだったのは、会社のお金を落としたことです。ズボンのポケットに現金が入った封筒を入れていったのですが、会計のときに「ない」と気がつきました。遺失物届を出しましたが、もちろん戻らず……結局、自腹で立て替えましたよ。

落とし物を繰り返すうちに、警察署や交番で書いた遺失物届は10枚以上になりました。紛失物の特徴を警察官に説明する機会も多く、発見されやすい遺失物届の書き方や説明のコツが自然と身についてしまいました。できる限りモノの詳細がわかる特徴を明示することが大切ですね。不幸中の幸いで、そうした説明が功を奏して紛失物が手元に戻ってきたケースもありました。

MAMORIOを家電量販店で発見したのは、そんな折です。

Webサイトやパンフレットを見るうちに自分のための商品なのではないかと興味を抱き、人里離れた場所への旅行を計画した際に保険のつもりで1つ購入しました。その時はMAMORIOを利用するシーンはなかったのですが、いつもの旅より気が楽だったことを覚えています。

今は、財布と鍵にMAMORIOを、スマートフォンにFUDAをそれぞれ利用しています。MAMORIOアプリの写真登録機能は、遺失物届で記入する詳細事項を一見してわかるようにしてくれるのが便利ですね。

財布を失くすも、肝心のMAMORIOはBluetoothオフ 「なんて使えない製品なんだ……」

小林さんの財布

先日、家族でレストランに行った時のことです。

何気ない会話の中で、ポイントカードの話になり、自分のバッグから財布を出してカードを見せました。談笑の合間に、注文した料理が来て集中力が切れるタイミングだったと思います。私は財布をバッグにしまったという認識で、そのままレストランを後にしました。

翌日は出社日で、退勤後にはそのまま旅行に行く予定がありました。しかし、出勤直前にバッグを確認すると、財布がない。それでも時間通りに出勤しなければなりませんから、そのまま出勤。あらためて入念に探したのは、昼休みの時間帯です。

財布が確実に無いとわかり、急いでMAMORIOを確認しました。しかし、スマートフォンの省電力機能のせいでBluetoothがオフになっており、財布の位置を示す通知は来ていませんでした(※1)。頼りにしていただけに、正直、かなりがっかりしましたよ。

明日は旅行なのに、クレジットカードも身分証明書も、すべてが財布の中……。最悪のタイミングでの紛失でした。

問題はそれだけではありません。私は趣味でPOS/決済端末の研究サークルを主催して、レジやクレジットカードの種類ごとに異なる種類が打ち出されるレシートを研究しています。その活動で非常に大切なのが、クレジットカード。サークル活動の命綱となるクレジットカードを、落とした財布に大量に入れていたのです。私としては、カードの利用停止手続きは、できるかぎりしたくない。

限られた時間の中で、できることを精一杯やりました。まず、MAMORIOアプリを開いて「みんなでさがす」機能(※2)をオンに。その後、レストランに問い合わせて財布が届いていないことを確認後、家族に店舗周辺の捜索を依頼。さらに警察に遺失物届を出し、即時再発行ができるクレジットカードについては、再発行の手続きを済ませ……。最後に、通帳を使って銀行から現金をおろし、なんとか最低限の準備を整えて旅立ちました。

え、だいぶ手際がいいですか? モノを落としたときの手際の良さは、今までの紛失経験から培われたスキルだと思います(笑)

※1:「MAMORIO」はタグ型のハードから発信した位置情報を、スマホの「MAMORIOアプリ」上で表示する仕組み。モノを落とした場所がユーザーから近いと思われる場合は、まず、Bluetoothを通じてMAMORIOの場所を確認する方法が考えられる

 

※2:「みんなで探す」機能とは、MAMORIOのユーザーネットワークで、紛失したMAMORIOをさがすことができる機能。MAMORIOアプリで「みんなで探す」をONにすることで、サーバーに当該MAMORIOが紛失状態であることを登録。他のMAMORIOユーザーが紛失中のMAMORIOに近づいた時などに、紛失したMAMORIOの位置情報がアプリに届く。

 

「みんなで探す」機能が本領発揮! 財布の近くを誰かが通りがかって通知アリ

黄色いMAMORIOをつけた小林さんの財布

旅行先ではサークル活動に関するイベントの手伝いをする予定でした。その都合上、SNSなどを通じて財布をなくしたことは仲間に連絡したんです。多くの人に心配をかけてしまいました。

失くした財布については、家族から「レストラン周辺には見あたらなかった」と連絡があり、もう諦めようと思っていました。

ただ、どこか未練があったというか。旅行から帰宅する途中、「みんなでさがす機能」で財布が発見されていはいないかと、スマートフォンを確認してみたんです。すると「あなたの財布を他のMAMORIOユーザーが見つけた」という通知が来ていたんです! 心底驚きました。

場所は、家族と行ったレストラン付近。電話でも問い合わせたし、周辺は家族が念入りに探してくれたはずなのですが……。帰宅後、自分でも改めてMAMORIOの通知を確認しながら周辺を探しました。

レストランに届いている落とし物について再度確認ようと、レジの担当者にMAMORIOアプリに登録した財布の写真を実際に見せたところ「届いている」という答えが!  無事に財布は私の手元に戻ってきました。

私はクレジットカードを入れる目的で小さい財布を選んだため、「カードケース」に分類されて届いていたのです。電話で「財布をなくした」と伝えた時点で、落とし物のデータベースから弾かれたということですね。

落とし主と保管者で落とし物の認識が合わなければ落とし物は戻ってこない、ということを実感しました。今回、奇跡の発見につながったのはMAMORIOアプリに、モノの特徴がわかるよう写真登録をしておいたことも大きいと思います。

「本当に見つかるんだ」と実感 でも、あえて言いたいことが……

財布発見時のTwitter

財布が見つかったのが、本当にうれしくて。

心配してくれた仲間たちへの報告も兼ねてSNSで「MAMORIOすごい!本当に見つかる!」と投稿したところ、多くの人から反響がありました。こういったケースが増えていけばいいな、と心から思います。

今回、MAMORIOのおかげでレストランに届いていることがわかりましたが、もし「MAMORIO Spot」(※3)がそのレストランにあれば、もっと早く見つけられたのかなあという想像もします。

駅や大規模な商業施設、レジャースポットでのMAMORIO Spot導入がどんどん増えているというニュースを拝見しますが、これからその輪が広がり、小規模な店やちょっとした場所でも導入が進むと、もっと見つかりやすい社会になるのでしょうね。

決済端末の進化は続いており、昨今はiPadなどのデバイスを使ったレジ機能が充実してきています。そういったデバイスを利用したMAMORIO Spotの導入も可能かもしれませんよね。通信機能も併用しているデバイスなので、導入が楽なのかな、と……。

1人のファンとして、今後の可能性に期待しています。

※3:「MAMORIO Spot」は、駅や商業施設の忘れ物センターなどで導入が進む、忘れ物検知システム。コンセント1つで導入可能。MAMORIOを装着した落とし物を検知し、MAMORIOアプリを通じて持ち主に検知した場所を通知する。すでにJR東日本の51駅などで導入が始まっている。

 

【研究員の眼】MAMORIOアプリの写真登録はていねいに 遺失物センターなどへの問い合わせに役立ちます

MAMORIOアプリの写真登録画面

この項目では、『MAMORIOラボ』研究員の津藤が、今回のケースで落とし物の発見につながったポイントを分析します。

小林さんが落とし物を発見できたのは、以下のような要素があったからと考えられます。

  1. MAMORIOアプリに登録する写真を、モノの特徴がわかるように、ていねいに撮影したこと
  2. Bluetooth機能がオフになっているときでも、あきらめずに「みんなでさがす」機能を活用したこと

【ポイント1について】

今回、小林さんはMAMORIOアプリの写真登録機能の有効性を証明してくれました。他人から見たら「カードケース」でも、自分にとっては「財布」というケースは多いのではないでしょうか。正しい情報を伝えるために、MAMORIOアプリの写真登録機能をぜひご活用ください。

撮影のポイントは、モノの外見が明確にわかるようにすることと、特徴的な部分(柄やストラップなど)を見せるようにすること。誰から見てもわかるような撮影を心がけてください。

【ポイント2について】

また、小林さんのようにBluetooth機能がオフになっている状態で紛失があった場合も「みんなでさがす」機能をオンにすれば、他のMAMORIOユーザーがすれ違うことで場所を検知することができます。落とした時は慌ててしまいがちですが、落ち着いて今できる機能を利用しましょう。

小林さん、貴重な時間をいただき、ありがとうございました!

世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」について

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