研究レポート

冬に激増する紛失物「衣類」の謎を調べに、北の一大イベント「さっぽろ雪まつり」まで行ってきました

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落とし物についてリサーチを続ける我々「MAMORIOラボ」研究員にとって、遺失物センターのデータは特に重要。この時期、各地の遺失物検索結果を見ていると、ある異変が……。

冬に入って「衣類・履物類」の落とし物が急増している! 「衣類」って着るものでしょ? 着てるものを落とすって、そんなことあり得ますか、普通。

今回は、冬に急増する落とし物「衣類・履物類」の正体と、冬の落とし物対策を調べに、札幌まで行ってきました。

冬は「衣類・履物類」の落とし物が増えるんだって!

警視庁が公開している遺失物のデータベースを見ると、2018年12月〜2019年2月25日までの「衣類・履物類」の件数は111,890件。1日あたり1,286件の落とし物が届けられている計算になります。

東京を管轄する警視庁だけでこの件数。全国のすべての「衣類・履物類」の落とし物を足したら……? 考えると寒気がしますね。実際寒いけど。

出典:警視庁 遺失物取扱状況(平成29年中)

どうして冬はこんなに「衣類・履物類」の遺失物が多いのか? その理由を探るべく、警視庁の“遺失物”データから「衣類・履物類」のトップ3の内訳をグラフ化してみました。

ご覧の通り「マフラー」「手袋」「帽子」が、冬の遺失物トップ3に。冬季の遺失物のなんと72.9%ががこうした防寒用の小物。なんだ、冬の「衣類・履物類」の遺失物数を激増させているのは、こいつらだったんですね……。

たしかに、冬にだけ持ち歩くマフラーや手袋、帽子は落とさないわけがない。こんなに落としやすいアイテムを、どうしたら落とさずに済むのでしょうか?

さっぽろ雪まつり実行委員に聞く! “冬の落とし物事情&効果的な対策”

その疑問を解決すべく、おそらく日本有数の冬の落とし物のメッカ「さっぽろ雪まつり」の事務局に、会場で多い落とし物と対策方法について聞くことにしました。

今年70周年を迎えたさっぽろ雪まつりは、道内だけでなく道外・国外からも観光客が押し寄せる大人気のウィンターイベントです。氷点下の世界に慣れない観光客が防寒グッズを着込んでくると、当然落とし物も増えるはず。

さっぽろ雪まつり実行委員の佐藤さんに話を聞きました。

“靴底”が落ちている それが北海道だ

たぶん道外の人にとって珍しいのは、「靴底」の落とし物ですかね。つま先やかかとにつける、ゴム製の滑り止めです。通常の靴につけることで、凍った道の上でも滑りにくくなります。

観光で道外からいらっしゃった方は、とにかく凍った道に慣れていませんから、歩くことに不安を抱えて買うのでしょう。けれど、これが歩いていて知らないうちに取れてしまったりするんです。

雪道に落ちている靴底。道民はそれを“正体不明のゴミ”ではなく、きちんと“靴底”と認識できるんですね。律儀に落とし物として届ける方ところがまた「北国」らしいと思う。

もちろん手袋やイヤーマフも落ちている 北海道だから

札幌雪まつり会場で多い落とし物は、イヤーマフと手袋です。どちらも場面によって脱ぐ可能性のあるアイテムなので、置いたまま忘れてしまうのでしょう。

特に、手袋は何かを食べる、飲む、バッグからモノを取り出すといったシーンで脱いでしまうので、よく落とすようです。

イヤーマフってわかりますか? 上のイラスト左、ヘッドホンみたいなやつです。音は出ません。耳を温めるから“イヤー マフ(ラー)”です。たぶん。暖かい地域では必要ないでしょうが、北海道では必須アイテムです。

北海道に来て、寒さに驚いて急いで購入する人もいるんでしょう。そして、持ち慣れないので落とす。わかるような気がしますね。

特別な落とし物対策は……していない! 警察官を増やしてるから

道外の人にとって珍しい落とし物があるとはいえ、雪まつりの主催側で何か特別に落とし物対策をしているわけではありませんね。

通常よりも警察官が多く街中にいますので、落とし物をしたらすぐに届けられる状態です。ただ、やはり個人の方々に気をつけていただくのが一番です。

そうなんだ……。

札幌駅前の通行人に聞く! “冬の落とし物事情&効果的な対策”

「特別な落とし物対策、してないんだ……」。ちょっと当てが外れた筆者。この研究レポート、すでに企画が通ってしまっているし、そのまま帰るわけにはいきません。

ウィンターアイテムを落とさない方法をなんとか見つけないと! その一心で、さっぽろ雪まつりの会場周辺を通りがかった人に、手当たりしだいに「冬の落とし物対策」について聞き込みをしてみました。

対策1:目印になるワンポイントアイテムをつけておく

マフラーに小さなバッジをつけている方を発見。理由は、万一落としたときの問い合わせで特徴を伝えやすいからだとか。

以前大切なマフラーをなくしてしまった体験から、こんな一工夫をするようになったそう。カラーやデザインを合わせていれば違和感がないので、すぐに真似できるテクニックですね。

対策2:ウィンターアイテム用のミニバッグを常備

手袋やマフラー、帽子を外したときに入れておくミニバッグを持ち歩いているという人もいました。お子さんを連れて歩くこともあり、まとめておけるのが便利なのだとか。

もし、そのバッグごと忘れてしまったら……? とはいえ、バラバラに持ち歩くよりもずっと安心できますね。

対策3:インパクトの強い色のアイテムを選ぶ

これは雪国ならではのアイディアですが、雪道で落とすと目立つからすぐに気付かれやすいんです!とのこと。

もちろん、遺失物として届けられたときも他の人と違う色のアイテムなら特徴を伝えやすいメリットもありますね。冬はモノトーンのアイテムを多く着がちですが、あえて小物はカラフルなものをチョイスすると落とし物防止になるかも。

手袋・マフラー・帽子…… 冬の落とし物を減らすテクニックまとめ

やはり特定の季節にしか身につけないモノは、忘れたり落としたりしやすいみたいですね。財布や鍵には注意を払っている人でも、手袋やマフラーには気が回わらないんじゃないでしょうか。

今回、札幌での聞き込みで判明した「冬の落とし物を防ぐポイント」をまとめると……

【ポイント】

  • いつもは使わない防寒アイテムは、脱いだ後の置き忘れに注意
  • カラフルなものを選ぶ、ワンポイントをつけるなどの工夫をする

ちなみに、冬の落とし物対策に役立つことを願って開発された、MAMORIO内蔵の手袋もあるのでぜひチェックしてみてください。

札幌で調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

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