気付いた時にはもう遅い、旅先での忘れ物や落とし物。せっかくの楽しい思い出も、たった1つの忘れ物で台無しになりかねません。
旅行中に持ち物を取り出す機会が多い、つまり物を忘れやすい場所は、なんといっても宿泊施設。
そこで今回はホテル従業員に、宿泊施設での忘れ物の傾向や忘れ物の保管体制を取材。すると、チェックアウト前に確認すれば忘れ物を予防できるかもしれない、客室内の3つ場所が判明しました。
ホテル従業員が直伝! チェックアウト前に確認すべき3つの場所
「連休は思い切って旅行する!」そんな声を聞きます。ゴールデンウィークを逃した人も、お盆を狙って旅行の計画を立てているのでは?
ふだん旅行をしない人が注意したいのが「旅先の忘れ物」です。見知らぬ土地での忘れ物は取り戻すのが難しく、問い合わせても郵送に時間や費用がかかる場合がほとんど。
この世から旅先での忘れ物をなくしたい! そんな「MAMORIOラボ」の想いに応えて取材を受けてくれたのは、北海道の有名観光スポットにある人気ホテル従業員のWさんです。
Wさんいわく、ホテル内の忘れ物は、似たような場所から発見される傾向があるとか。チェックアウト直前にバタバタと荷物を準備して、置き忘れの確認を怠りがちなのは下のような場所だといいます。
ポイント①ベッドの上、シーツや布団の中
ホテルのベッドのシーツや布団、たたんでからチェックアウトするのがおすすめ。スマホやタブレットを使いながら寝落ちして、翌日、ベッドや布団に置き忘れる人が意外と多いんです。
とくにタブレットは、スマホに比べて所在を確認する機会が少なめ。起床後に触れるタイミングがないまま、ベッドのシーツに紛れて見失ってしまうことなります。タブレットやゲーム機は忘れ物に気づくタイミングが遅くなりがちで、すでにかなり遠方に移動してしまってから紛失の連絡があるケースも多いそうです。
ポイント②洗面所の鏡台前
ホテルの洗面所のアメニティが置かれている台に、何気なくアクセサリーや時計を置いていませんか? あるいは、就寝前にスキンケアをするための化粧水やお気に入りの歯磨きセットを置いたままかもしれません。
洗面所の鏡台前は、小物類が忘れられやすいポイントです。特に多いのは女性のピアスやリング。なかには超がつくほどの高級ブランドのアクセサリーを忘れる人も。旅先のテンションでついついアタマが回らなくなる人、注意してくださいね。
ちなみに、日用品に分類されるものはあえて捨てていくお客様もいるため、従業員側も対応に悩むそうです。ゴミはゴミ箱に捨てましょう!
ポイント③机の引き出し
ホテルの机は大抵「小物を入れてくださいね」と言いたげな引き出しがついているものです。開けると時々ホテルゆかりのものなんて入っているので、筆者は好きです。別にこの引き出し、使わなくてもいいのですが、こういう場所があるとついつい何か入れてしまう。
その結果忘れてしまうものの代表が、家の鍵なのです。Wさんも「なぜホテルで家の鍵を出してしまわれるのか……」と困惑気味に教えてくれました。
机の引き出しに忘れられた家の鍵の数はなかなか多いそうで、ぜひチェックアウト前にもう一度中を確認してほしいとのこと。そういえば、「MAMORIOラボ」にも「ホテルの机の引き出しに財布を忘れた」というユーザーさんの記事が掲載されていました……
旅行から帰ってきて家の目の前で鍵がないことに気がついた自分を想像すると、絶望しかありません。
それでもホテルに忘れ物をしたらどうなる? 保管ルールも聞いておきました
忘れ物防止のためのチェックポイントを教えてもらいましたが、それでも忘れてしまった場合は? 各宿泊施設によって対処法は異なりますが、もしもの時のために、一般的なホテルの対処についてポイントを押さえておきましょう。
忘れ物の保管期限は原則3カ月
ホテルなどの宿泊施設では、部屋で見つけられた忘れ物に関して原則3カ月は保管しています。これは遺失物法によって定められている期間なので、3カ月以上保管している施設はあれど、それより短期間であることは原則としてありません。
一見ゴミっぽいモノも保管している
お客様がチェックアウトした後の部屋に残されたモノは、基本的にすべて忘れ物として扱うそう。つまり、使い切りのシェーバーや空っぽになったボトルがあったとしても、念のため保管しておくということです。
一見ゴミっぽいモノでも、万が一お客様から「忘れ物だった」と連絡が来たとき、破棄した後ということはあってはならないのです。つまり、3カ月以内ならば「もう保管されていないだろうな……」とあきらめることなく連絡してみましょう。
ホテルの忘れ物発見・保管体制は最強! 「ない」と言われたら……
徹底して部屋にあったものは法律に基づいてすべて保管しているからこそ、部屋にあったものがなくなることは100%ないと話すWさん。
しかし、忘れものについてホテルに問い合わせたものの見つからないというケースで「ホテルの従業員が盗んだのでは?」と疑われることもしばしばだとか。
ホテルは旅行先でモノを取り出す数少ない場所。忘れ物をしたとすれば、まず思い浮かべるのも無理はありませんが、ホテルに問い合わせて「ない」と言われたら、切り替えて別の場所で落とした可能性を考えたほうが良いでしょう。
旅先での忘れ物を予防するためのポイントまとめ
今回ホテル従業員のWさんに聞いてわかった、忘れ物予防のためのポイントをまとめました。
- ホテルのチェックアウト前は忘れやすいポイントをもう一度見直して!
- 旅先で忘れ物をしたら、まずホテルに連絡を。ゴミのような貴重品も保管してます。
- 忘れ物の場所を特定可能な“紛失防止タグ”などを利用するのも手
3つめの「紛失防止タグ」については、取材担当者からMAMORIOの機能を説明すると、「そういうアイテムがあるなら、ぜひ使ってほしいですね」とWさん。
土地勘のない旅先で忘れ物を見つけるための苦労を考えれば、一層MAMORIOが役立つことでしょう。ホテルにあるかどうかを確認するだけでも発見への大きな一歩になります。
次の連休はお盆でしょうか。皆さんが忘れ物のない旅を楽しめることを願っています!