ユーザー活用事例 研究レポート

65歳母にプレゼントしてわかった、シニアが紛失防止タグMAMORIOを活用するコツ  

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「失くしモノが多くなってきた祖父母や両親に、紛失物防止タグ『MAMORIO』がぴったりなのでは?」そうひらめいたものの、「MAMORIOって何?」というシニア世代の疑問にうまく答える自信がない人も多いのではないでしょうか。

今回は、ラボ研究員・宿木の65歳の母に、MAMORIOをプレゼントしてみました。その反応をもとに、シニア世代がはじめてMAMORIOを登録するときに迷いやすいポイントや、使い方をうまく説明するための方法をご紹介します。

MAMORIOはシニア世代にぴったりの商品だけど……

MAMORIOをひと言で説明するなら、「失くしモノを発見できるIoTプロダクト」「紛失物防止タグ」です。だんだんと物忘れが増えるシニア世代の方にとって、モノの場所を可視化できる商品はニーズにぴったり!

でも、シニア世代にMAMORIOって難しい? 最初の一歩が重い理由

……とは言っても、こうしたMAMORIOの説明をしっかり理解できるのは、普段からインターネットやアプリを使いこなしている人たちだけかもしれません。

MAMORIOユーザーの中には、ご両親や祖父母にも利用を勧めてくださった人もいます。そのときのシニア世代の反応を調査してみると、こんな本音が浮かび上がりました。

  • 登録や利用が難しそう
  • アプリインストールと商品購入の手順がよくわからない
  • 自分で買うほど必要性を感じない

シニア世代の携帯電話利用目的の上位は、メールや動画閲覧だというデータがあります。モノの位置を可視化するためにアプリを利用するのは、いまいちピンとこないのでしょう。

また、ハードルの高さを感じているのは利用を勧める側も同じこと。

  • 「うちの親は使いこなせないだろうなあ」
  • 「MAMORIOが何か理解してもらうことが難しい……」

こんな想像から、ご両親や祖父母に利用を勧めることをあきらめたという声もあがりました。

シニア世代がMAMORIOをスムーズに使うには? 母にプレゼントして検証

そこで、どうすればシニア世代の方にMAMORIOをスムーズに利用してもらえるか、その答えを導くべく、MAMORIOを利用したことがないシニア世代を代表して、ラボ研究員・宿木の母にMAMORIOをプレゼントしてみることに。

宿木の母は、65歳のiPhoneユーザー。SNSやインターネットの閲覧が主なスマートフォンの利用方法で、IoT製品は今回が初めての利用です。

MAMORIO登録までの手順を隣に座ってサポートし、どんなポイントがシニア世代にとってわかりづらいのかチェックしてみました。

65歳の母はMAMORIOを使いこなせるのか

今回、母にプレゼントしたのはMAMORIO S。さらに、ぬくもりあるデザインが好きな母のためにShibamorio(※1)をセットで購入。「かわいい」と喜んでもらえ、うれしい気持ちに包まれながら検証スタートです。

STEP① MAMORIOがどういう商品なのか説明

まずはMAMORIOを開封。

「小さいね!」と驚きの声があがりました。パッケージを逆さまにしてしまい、しょっぱなからMAMORIOを見失うトラブルが発生。「そのくらい小さいんだね」ということで、笑いが起きました。

「MAMORIOは、大切なモノにつけるんだ。もし付けたモノがお母さんがもっているスマホから離れると、アプリで知らせてくれるの」

「ふうん、じゃあ……鍵につけようかな」

要点だけ説明すると、ふむふむとうなずきながら説明書に手を伸ばす母。

"IoTデバイス”や"Bluetoothを利用している”という説明は省き、“何ができるアイテムなのか”だけを簡単に伝えると、ムダな混乱を招かないので良さそうです。

STEP② アプリインストールで「どっち?」と悩むポイントを発見

「はじめにアプリのインストールが必要なのね」

アプリのインストールまでは口頭での説明は不要でした。母は説明書に書いてあるとおり、「MAMORIO」と検索してアプリを探します。

しかし、ここで検索結果が複数出てきてしまいました。

「MAMORIOと、MAMORIOアンテナ(※2)って、どっち使うの……?」

「これは一番上に出てきたMAMORIOが正解だよ」

普段何かにつけてアプリをインストールする習慣のある人だと、迷わず最上位のアプリに目がいくものですが、ここは説明が必要でしょう。

STEP③ ユーザー登録には補足説明が必要?

無事にMAMORIOアプリのインストールが完了すると、今度はユーザー登録を促す画面が表示されました。この画面で行うことは、メールアドレスとパスワードの入力。

「あれ?パスワードが一致しないって」

これは世代を問わずよくあることですが、パスワードを登録する頻度が少ないからか、正しいパスワードを入力するまでに四苦八苦。サポート役ではあったものの、パスワードまでは見ていなかったため、母に自力で解決してもらうことに。

どうやらiPhone側についているパスワード自動生成機能が混乱のもとだったようです。ちなみにこの画面を見たのは「初めて」ということで、対応に悩んでいました。

このように端末側の機能によって混乱することもあるので、画面を見ながら適宜正しい選択を伝えることが大切です。

また、アプリからブラウザへ自動的に移動する画面や、認証のための変化にも「ん?」と疑問を感じ、指が止まることがわかりました。確認しながら進めたいのに、先に画面が動いてしまうことに慣れていないそうです。

無事にメールアドレスが認証されて、ホッと一息。この画面が出れば、あとは説明書の大まかな流れ通りに進めれば大丈夫です。

STEP④ 商品登録は「許可」するポイントを伝えればスムーズ

次の画面で出てきたBluetooth設定の確認では、「あれ? こんなのONにした覚えはないよ」と少し焦った様子。

「大丈夫だよ、環境設定からすぐONにできるから」とサポートすれば、問題なくステップが進みます。その後の位置情報の確認などについても、「許可を選択して」と促すとスムーズです。

「やっとMAMORIOを置く画面まで来たねー」

ユーザー登録でやや手間取ったものの、登録が済んでからの流れは理解しやすかったそうです。特に、商品とアプリの連携は画面に置くだけなのでストレスなく進められました。

鍵を登録する画面では、登録するモノの写真を撮影することも伝えておきます。

「もしも遺失物センターに届いたとき、この写真があれば特定しやすくなるよ」

「なるほどね……じゃあキーホルダーは見えるように撮っておこう」

特徴がわかりやすいように撮影することもアドバイスし、無事に登録が完了しました。

Shibamorio入りのMAMORIO S、母の鍵に装着完了!

「思ったほど難しくはなかったけれど、順序を間違えたと思ったときは焦った。ログインするためのメールアドレスとパスワードがちゃんと一致すれば、問題なく進められたと思う」と登録までの順序を振り返る母。

こまかな文言や画面推移にも慎重になりながら登録する姿が印象的でした。シニア世代がMAMORIOを初めて登録するときは、そうした小さな疑問点に答えるサポーターが隣にいるとベストでしょう。

※1:「Shibamorio」はMAMORIOに装着する芝生の肌触りのするキーホルダー型アクセサリー。MAMORIOとShibafulがコラボレーションすることで生まれた商品。

※2:「MAMORIOアンテナ」は不要になったスマートフォンやご自宅のタブレットにインストールして使う、MAMORIOを見守るためのアプリ。MAMORIOアンテナを自宅や会社に設置すると、手元にないMAMORIOがアンテナに検知されているかを確認できる。

60〜70代が初めてMAMORIOを使うときの注意点

シニア世代が初めてMAMORIOを使うとき、つまずきやすいポイントは下記の3つです。

  1. どのアプリをインストールするべきか?
  2. ユーザー登録までの順序が正しいのか?
  3. Bluetoothや位置情報取得などの設定ができているか?

今回、実際にシニア世代に登録までの手順を踏んでもらってわかったことは、一つひとつが大きな問題でなくとも、問題が起こったときの対処法がわからず次のステップに移行できないことが多いということです。

MAMORIOでは、こうした使いづらさに説明の書き方などのアプローチで改善を進めていきますが、シニア世代にMAMORIOの利用を勧めたいという方は、登録の際近くでサポートをしてあげてください。今回、疑問を解決しながら母にレクチャーできた時間は、今後母が鍵をなくさないためのステップを共に歩めている感覚があり、あたたかくて楽しい時間でした。

もうまもなく訪れる、母の日や父の日。いつもと違ったプレゼントとして、日頃の感謝を込めてMAMORIOを贈ってみてはいかがですか?

世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」について

手元から離れると、いつどこで失くしたかをお知らせ。スマートフォンで、大切なものを見守れます。

お財布、鍵、バッグなど、大切なものに付けておくと、置き忘れたり、見失ってしまった時も安心です。

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