ユーザー活用事例

落とした場所の目ぼしがつくから、諦めずに済んだ。8kmのジョギング中に落とした財布をMAMORIOで発見

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都内の会社でデジタルマーケティングに携わる小野寺さん。落とし物はお酒を飲んだときにSuicaを失くしたことがある程度で、「落とし物に注意しなければ」といった意識はありませんでした。

そんな小野寺さんは、趣味のトライアスロンの練習のため、毎週末に欠かさず長距離をジョギングしています。通常、持参するのはスマホとキーケースのみ。しかし、「ついでに買いものに行こう」と財布を持参したその日に限って、8kmの道のりのどこかで財布を落としてしまいます。

頭が真っ白になった小野寺さんを現実に引き戻したのが、財布につけていた紛失防止タグ「MAMORIO」でした。

「MAMORIOをつけていなければ、8kmの道のりを歩いて探すハメになるところでした」

あまり忘れ物をしない私が、“お守り”代わりのMAMORIOに助けられる想定外

MAMORIO FUDAをつけた財布

MAMORIO(※1)を知ったのは、Facebookです。「こんなものがあるのか、便利だな」と思って入手しました。とはいっても、元から忘れ物や落とし物が多いタイプではなかったため、「万一の保険のため」といった気持ちでしたね。

これまで落とし物をしたのは、お酒が入ったときに酔っていつの間にかSuicaをなくしてしまった程度です。2回ほどあったため、彼女には「気を付けてね」と言われていましたが、とくに意識しておかなければといった感覚はなく、あくまでもふつうに気を付けようと思う程度でした。

最初に購入したのは、MAMORIOです。1年程度財布につけて使っていましたが、その間に「いざというとき」は訪れませんでした。バッテリー寿命が近づいてきたため、2代目としてMAMORIO FUDA(※2)に買い替え、財布に貼り付けました。やっぱり、お守り感覚の気持ちでしたね。

タグのタイプよりも貼り付けられるFUDAの方がかさばらなくていいかなと思って、買い替えのタイミングで使用モデルを変えてみました。

MAMORIOを財布に付けることにしたのは、落としたときのダメージが一番大きいということと、出し入れするタイミングが多いので、いつどこで失くすかわからないから。

カギに取り付けることも考えたんですが、カギは家の前でしか出し入れしないので失くしてもおおよその場所は把握できるだろうと思って財布を選びました。

結果、この「おおよその場所の把握」が非常に役立つことになるのですが……。

※1:「MAMORIO」は、 紛失防止タグ。Bluetoothでスマートフォンとペアリングすることで、取り付けたモノとスマートフォンとの位置を把握する。取り付けたモノがスマートフォンから一定以上離れると、通知が表示される。

 

※2:「MAMORIO FUDA」は、シール型の紛失防止デバイス。これまでの紛失防止タグとは異なり貼って使えるため、取り付けたり格納したりする場所がない手帳やノートパソコンなどにも使用可能。

 

ふだんジョギングでは持ち歩かない財布を、その日に限ってリュックに

トライアスロン

僕はトライアスロンが趣味で、年に1回は大会にも出場します。そのトレーニングも兼ねて、毎週土曜日の午前中に長距離のジョギングをするのが習慣なんです。

目的はジョギングのみなので、持っていくのはスマートフォンのみ。アームバンドやアウターのポケットに入れています。

ただ、この日はランニング中にめずらしく財布を持ち歩いていました。2018年の秋、築地市場の閉鎖が近づいていた頃のことで、せっかくだから、閉鎖前に築地に行っておきたいなと思いまして。目黒区の自宅から築地市場まで、ジョギングついでに買いものに行こうと思ったんです。

そのため、ふだんは持ち歩かない長財布をリュックサックのサイドポケットに入れて家を出ました。家を出たのは朝9時頃だったでしょうか。財布を持ち歩いていること以外はいつもと変わらず、ジョギングを開始。銀行に立ち寄って、お金を下ろしてから築地市場に行く計画でした。

都内の街並みを気持ちよく走り、8kmほど走ったところで銀行に。いざ財布を取り出そうとリュックに手を伸ばすと、ファスナーがきちんとしまっていなかったんです。改めてよく確認すると、やはりというか、中に入れていたはずの財布はありませんでした。

銀行について財布を落としたことが発覚。頭が真っ白に……

モノクロのATM

頭は真っ白。焦るばかりでした。

この日に現金を下ろすつもりだったため、財布に入っている金額は幸いあまり多くありませんでした。とはいえ、財布にはクレジットカードやキャッシュカード、免許証も入っています。現金よりカード類が入っていることに精神的なダメージを受けましたね。

カードを止める手続きや免許証の再発行など、これからやらなければならなくなるであろうことが頭の中にあふれかえりました。そして、愛着のあるお気に入りの財布が手元にもどらない、そんなショックも大きかったです。

そこで考えたのが、今走ってきたばかりの道を、財布を探しながらもとに戻ること。しかし、財布は革製の長財布で、色はネイビー、特に目立つ色やデザインではありません。探しながら戻っても、落ちているのに気づかないかもしれない。さらに、路上にポンと落ちていれば見つけるのもラクでしょうが、走ってきた道のりには植え込みもあったりして、見通しがいいとはいえません。8kmの道のりを歩いて探し回ることを考えると、気が遠くなりました。

そんなことが一気に脳内を駆け巡ったあと、冷静に戻れたきっかけがMAMORIOの存在でした。

さっそく、MAMORIOアプリ(※3)を使って財布の位置を確認することに。最後に財布を手元で検知した場所を確認したところ、自宅の最寄り駅に近い場所で財布を落としたらしい、ということがわかったんです。最寄り駅の近くには交番があるため、もしかすると交番に届けてもらえているかもしれない……と少し気がラクになったのを覚えています。

幸い、Suicaは手元にあり地元駅に戻る分の金額もチャージされていました。これは本当にラッキーでしたね。そうでなければ、また8kmの道のりを走って戻らなければなりませんでしたから。

今、僕ができることは最寄り駅に戻ること。そう思えたことから、焦りとパニックから少し冷静になれました。

※3:「MAMORIOアプリ」は、過去にMAMORIOが最後に手元にあった場所の表示や「みんなで探す」機能のオン・オフを管理できる。また、本体交換プログラム「OTAKIAGE」へのアクセスも可能。iPhone、Android双方に対応。

 

「半径30m以内にあります」の表示を見たときの安堵と感動、忘れられません

交番の看板

最寄り駅に着き、MAMORIOアプリの情報に一縷の望みを託して交番へと向かいました。すると、交番に近づいた瞬間、アプリが「半径30m以内にあります」と反応したんです。

このときの感動は、ちょっと言葉で言い表せないですね。安堵感と喜びとがないまぜになった感情といえばいいでしょうか。全身の力が抜けるような「ああ、よかった」というあの瞬間は、これからも絶対に忘れられないと思います。

交番に行くと、無事、僕の財布が届けられていました。お礼不要で届いていたため、感謝を伝えられなかったのが残念でした。中身もすべて無事で、届けてくださった方に本当に感謝しています。

財布を見つけてホッとしたものの、結局この日は築地市場に行くことを諦め、自宅に帰りました。「失くしたかも」と感じた際に思いのほかストレスがあったようで、どっと疲れが出たんです。

「やっちゃった感」も強くて、周囲に話したりFacebookに投稿したりすることもできませんでした。唯一この話をしたのは、当時の彼女、今の妻です。彼女は基本的にものを失くしませんが、安心のためにも今度MAMORIOをプレゼントするつもりでいます。

基本的に、MAMORIOは落とし物をめったにしない人にとっては、すぐに必要性を感じないものかもしれません。だからもしかしたら妻も今すぐには、そのありがたみがわからない可能性があります。ただ、これまであまり落とし物で悩んだことのない人にもMAMORIOって案外役立つんじゃないかと思うんですよ。

例えば、今回ついにMAMORIOの本格的な出番が来てしまった僕ですが、それまでは家に財布を忘れたかどうかの確認に役立てていました。つまり、「外出中に落とした」ということが確定している場合だけでなく、どこか知らない場所に「落とした」のか、すぐに取りにいける場所に「忘れた」のかわからないというという状況をはっきりさせるためにも、MAMORIOは使えるんです。

カバンを変えたときに、中身を入れ替え忘れることってありませんか? そんなとき、出先で「外で落としたのか、家に忘れたのか」が確認できて、それだけで安心して1日を過ごせます。

外出先で「落とした」ときも、今回のように場所の目安がわかるだけで不安感が軽くなります。探すべき場所がはっきりすると、パニック状態から立ち直って行動に移すまでがスムーズになるように感じました。

【研究員の眼】落とした場所の目安がわかるから、意識を「探す」にシフトできる。効率的に落とし物を探せます

この項目では、『MAMORIOラボ』研究員の津藤が、今回のケースで落とし物の発見に至ったポイントを分析します。

小野寺さんの使い方からわかるポイントは、以下の2つです。

  1. モノを「失くした!」と気づいたら、すぐにその場でMAMORIOアプリを開きましょう。最後に手元で検知した場所を確認すれば気持ちの切り替えにつながり、発見の可能性が高まります
  2. さまざまな場所で出し入れするモノに取り付けてこそ、MAMORIOが活躍します

【ポイント1について】

小野寺さんのように、紛失に気付いた瞬間は頭が真っ白になってパニックになってしまうもの。しかし、落とし物はいち早く探し始めることが大切です。もし落ちている場所が道端の場合、早く動く方が無事に発見できる可能性が高まります。

小野寺さんはパニックに陥りながらも、MAMORIOアプリを使って財布が最後に手元から離れた場所を調べたことで、「探す」にシフトできました。探す場所の目星をつけて少しでも頭をクールダウンさせ、探す方向に意識を向けることがポイントです。

 

【ポイント2について】

小野寺さんが財布にMAMORIOを付けているのは、「頻繁に出し入れするものだから」。あちこちで出し入れするものは、万一なくなったときに目星のつけようがないことも。カバンに入れ替えることがあるものなど、居場所が変わるものに付けておくと、「あれっどこ行った?」の不安感がなくなりますね。

また、「MAMORIOを付ける」行為自体が忘れ物や落とし物を防止するともいえるでしょう。人がうっかりしてしまうときは、無意識に近い状態のときです。MAMORIOを付けることは、気を付けようと意識的にさせるきっかけになります。さらにスマホから離れたときはアラートが出るため、落とし物をなくせるでしょう。

小野寺さん、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」について

手元から離れると、いつどこで失くしたかをお知らせ。スマートフォンで、大切なものを見守れます。

お財布、鍵、バッグなど、大切なものに付けておくと、置き忘れたり、見失ってしまった時も安心です。