研究レポート

【忘れ物チェック表のテンプレあり】子どもの忘れ物、どう防ぐ?子どもの忘れ物対策のリアルを調査!

投稿日:

学校の持ち物は意外と多く、週や日によって変わります。遊びや勉強に気を取られて、忘れものをしてしまうお子さんは珍しくありません。そんな子どもたちの忘れもの対策のひとつとして推薦されているのが「忘れ物チェック表」ですが、実際役に立つのでしょうか?小学生のお子さんがいるお父さん、お母さんに現状を聞いてみました。

子どもの忘れ物対策のリアルをアンケートで聞いてみた!

提出日が過ぎたプリント、洗濯に出されなかった給食セット、家に放置されたケータイ……。子どもの周辺には、忘れやすいアイテムがたくさんあります。忘れたことで家族が困るものもあるため、なかなか見過ごせないのが子どもの忘れものです。できれば子どもの忘れものを減らしたい、と思うお父さん、お母さんは多いでしょう。

その現状を探るべく、今回は小学生のお子さんをもつ約100名のお父さん、お母さんにアンケートに協力してもらいました。(2021年6月実施、全国の小学生のお子さんがいるお父さん、お母さんを対象にアンケートフォームを利用、有効回答97名)

子どもの忘れ物に悩む親は88%!忘れ物チェック表の効果はある?

子どもの忘れもので困ったことがあるか聞いたところ、88%の方が「ある」と答えました。また「ない」と答えた方についても、忘れものがないのではなく、困ったわけではないだけ、とのこと。子どもの忘れものは、ほとんどの人が経験していることのようです。

では、この困りごとを解決するためには、どのような方法が効果的なのでしょうか。

MAMORIOラボ編集部の事前リサーチでは、「忘れものチェック表」なるものを活用している事例を多く見つけました。忘れものチェック表とは、お子さんがふだん持つものを一覧化し、ボードやシートで管理するものです。一部の学校では家庭で作ることを推進しているようですが、はたしてその効果はあるのでしょうか。

今回のアンケートで、この忘れものチェック表について聞いたところ、約7割は忘れものチェック表を知らないことがわかりました。情報発信サイトでは言及されているものの、実際のご家庭ではあまり浸透していないようです。

また、知っていると答えた約3割の方に忘れものチェック表を作ったことがあるか聞いたところ、6割は「ない」と答えました。

さらに、「ある」と答えた方々に忘れものチェック表の効果について「ある」から「ない」までの5段階で評価してもらっところ、「ある程度効果がある」と全員が回答しました。

こうした結果から、子どもの忘れもの対策として忘れものチェック表は効果が期待できる方法ではあるものの、多くのご家庭では知られていない、または作っていないことがわかりました。

その理由を訊ねた自由回答で多かった回答は、「忘れものチェック表を作るほど時間がない」、「どうせ作っても活用しない気がする」というものです。

たしかに、忙しい中で新たに表やルールを作り、運用するのは大変ですよね。

子どもの忘れもので悩んでいる家族は多いものの、「どんなツールなら簡単に取り入れられるのか」、また「どうすればそのツールを運用し続けられるのか」という2つの問題の答えが出ず、行き詰まってしまうのかもしれません。

では、ここからは子どもの忘れもの対策について、ツール設定と運用に注目しながら、実際に忘れものチェック表を作成・運用している家庭の事例を見ていきましょう。

実例!忘れ物チェック表の作り方と管理方法

忘れものチェック表と一言で言っても、その作り方や管理方法は家庭によってさまざまです。特徴的な2つのご家庭の忘れものチェック表を紹介します。

Wordでかんたん作成、手間をかけずに忘れ物対策(Kさん宅)

Kさんの家庭では、Wordで作った忘れものチェックシートを印刷しています。曜日ごとに必要なものを一覧化し、クリップボードに挟んでリビングに置いているそうです。

運用し始めた頃は毎日チェックマークを入れて、子どもと確認していたそうですが、次第に面倒になってしまい、今は互いが読んで確認する形に落ち着きました。

このシートを利用し始めてから、曜日ごとに変わる特殊な持ち物の忘れものが激減し、提出物の確認遅れも少なくなったそうです。

Kさんはふだん仕事で利用しているソフトで表を作ったため、ツールを作ることにさほどストレスがなかったと教えてくれました。また、運用方法も無理なく継続できて、効果が出る方法を模索したことが功を奏したようです。

ホワイトボードとテープを活用、柔軟に作り変えて忘れ物激減!(Gさん宅)

Gさんの家庭ではホワイトボードを活用しています。テープ型のポストイットで項目や持ち物のシールを作り、その日のニーズに応じてぺたぺた張り替えます。

出し忘れが多いから「だした」エリアを作り、パパも忘れものをするから「パパ」のエリアを作り……。プリントの出し忘れが一番多かったので、その日のうちにプリントを貼るように子どもに伝えてからは、忘れものがグッと減ったそうです。

Gさんは以前からホワイトボードをメモ帳代わりに使っていたため、この手法が一番自然だったといいます。運用も、日々の変化に応じて変えられることに魅力を感じているとのことでした。

忘れ物チェック表のメリットとデメリット

実際に使われている忘れものチェック表を見ていると、忘れものチェック表を使うことのメリットとデメリットがわかってきました。

忘れものチェック表は、日々持っていくものを一覧化するのに適しています。週によって変わる持ち物などにも対応でき、運用方法を工夫すれば、親子で持ち物の確認がしやすいことがメリットです。

一方、学校からの配布物など単発で新たに増えたものに対応するのは難しいデメリットもあります。また、運用にはある程度のリソースを割ける家族がいることが望ましく、両親ともに忙しいご家庭では、なかなか継続できないかもしれません。

したがって、忘れものチェック表は「毎日持っていくものの忘れものを減らしたい」、「ある程度家族が忘れものチェック表を管理できる」というご家庭におすすめのツールです。

お父さん・お母さんに聞いた、子どもの忘れ物が減る習慣3選

では、「配布物などの管理がしたい」、「忙しくて忘れものチェック表を管理できない」というご家庭では、どのような方法が効果的なのでしょうか? 忘れものが多いお子さんがいるご家庭のお父さん、お母さんに聞きました。

1.コミュニケーションを増やす

新しく増えたモノやプリントについては、子どもの会話で気がつくことが多いそうです。その日学校であったことなどを聞く中で、自然に確認すると、子どもも思い出して提出してくれます。

2.過度にサポートしない

忘れものを防ぐためには、そもそも子どもに自分のモノを管理する意識をつけてもらわなければなりません。子どもの忘れものが減るまで、フォローする親はたしかに大変かもしれませんが、子ども自身が考えて解決に至るまでの時間と思うことが大切なのかもしれません。

今回協力してくださったお母さんからは、「怒るより、綿密な計画を立てるより、一番効果的なのは自分が困ることです」という言葉が。たしかに、過度なサポートは逆効果なのかもしれません。

3.メモは子どもが自然と目のつくところに

書いて確認する方法を取る場合は、子どもの目につくことが重要です。玄関のドアや子ども部屋のドアなど、必ず本人が立ち止まって見る場所にメモがあると効果的です。表にするのは時間がないという方も、ポストイットを貼っておくことから始めてみると良いかもしれません。

これが決定版!MAMORIO流・子どもの忘れ物対策

今回さまざまなご家庭の事情を訊ねた結果、忘れやすいものやライフスタイルに応じて、適した忘れもの防止策は異なることがわかってきました。その内容をふまえて、MAMORIOラボおすすめの忘れもの防止策を紹介します。

①MAMORIO流・忘れものチェック表を使う(テンプレあり)

まず、「毎日の忘れものを減らしたい」、「ある程度忘れもの防止に割くリソースがある」というご家庭向けに、無理なく運用できる忘れものチェック表のテンプレートを作成しました。A4でプリントアウトしていただくことも、ご家庭のホワイトボードで同じレイアウトを書いて使っていただくこともできます。

1週間で変化がある持ち物を管理する右側のスペースは、「習い事の忘れものが多い」、「週に1回持っていくものを忘れやすい」というアンケートで得たご意見から作ったものです。

また、「明日までにやること」スペースがあることで、忘れもの防止につながると教えてもらった「親子のコミュニケーション」のきっかけが作りやすいよう意識しています。

PDFデータをダウンロードできますので、下記をご利用ください。

②自由度が高いポストイットを使う

次に、「忘れやすいものをピンポイントで防止したい」、「家族全員が忙しい」というご家庭向けに、おすすめのポストイットを紹介します。

任意の形で切れるテープ型のポストイットは、ドアなどの場所以外に、ホワイトボードにも活用できます。数色セットになっているものならば、色分けして使えるので便利です。また、ビニールではなく紙の素材を選ぶと、筆記用具を問わず走り書きできるのでおすすめです。

③MAMORIOを使う

最後に、「書いたり貼ったりするのが面倒」、「忘れもののことを忘れたいくらいに忙しい」ご家庭に、MAMORIOをおすすめします。MAMORIOはつけておくだけで忘れもの防止ができる、Bluetoothを利用した紛失防止タグです。お子様にスマホを持たせることが運用の条件となりますが、自分自身で忘れものを防止する感覚も身につけやすい方法です。

屋外での忘れものの場所はわかるのはもちろん、AR機能を使えば室内のどこに置いたのかも簡単にわかるため、ツール設定と運用の手間が省けます。音を鳴らす機能がついていないので、学校でも安心して使えるでしょう。

また、MAMORIOは鍵などの小物にはタグ型のMAMORIO、プリントを入れるクリアファイルにはシール型のFUDAといったふうに、ものの形状に応じて使い分けることが可能です。

家庭に合った形で、過度にならない 忘れ物サポートを

今回は、子どもの忘れものに焦点をあてたリサーチと考察をまとめました。定番の忘れ物対策の定番と予想していたのは「忘れものチェック表」でしたが、それぞれのライフスタイルや忘れるものの条件によって、適切な防止策は異なるようです。

そもそも、忘れものについて考える力も子どもに身につけてほしいもののひとつ。大仰な防止策に頼ることなく、無理のないアイテムを活用できると良いのかもしれません。

今回アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。この記事がそれぞれのご家庭に合った子どもの忘れもの防止策につながることを願っています。

世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」について

手元から離れると、いつどこで失くしたかをお知らせ。スマートフォンで、大切なものを見守れます。

お財布、鍵、バッグなど、大切なものに付けておくと、置き忘れたり、見失ってしまった時も安心です。